ノーモア ヒロシマ・ナガサキ国際市民会議開かれる
原爆の犯罪性、被爆者の権利、継承問題など多彩に
2005年7月29日から31日までの3日間、新宿区の日本青年館で開かれた「ノーモア ヒロシマ・ナガサキ国際市民会議」は初日、「原爆被害の全体像」でオープニング。「NHKスペシャル 10秒の衝撃」の映像を中心に、生き残った被爆者の60年間のからだ・こころ・くらしが、証言と映像によって示されました。
2日目からは全体会と分科会。第1テーマ「原爆被害の実相解明」では専門家から、熱線・爆風・放射線の複合被害が原爆の特徴であること、残留放射線による低線量・内部被曝の問題に注目すべきこと、いまなお残る「こころの傷」の問題などが語られました。
第2テーマの「核兵器の犯罪性について」では、全体会と分科会で、米政府の原爆正当化論や、アジアでは原爆投下が日本軍国主義からの解放として受け止められていることなど、戦争責任の問題を含めて多角的な報告と議論がありました。
並行しておこなわれた第3テーマ「被爆者の要求と権利」では、日本の被爆者だけでなく在外被爆者、被爆二世の問題も含めて議論が深められ、第4テーマ「ヒロシマ・ナガサキの継承」では、平和教育やメディアを中心にした分科会、被爆者と若い世代が交流する分科会がありました。
記念行事として2日目の夜にはクラシックコンサートが開かれ、3日目の午後には市民集会とパレードがおこなわれました。
東友会からは、約60人がこの国際市民会議に参加しました。