被爆者相談所および法人事務所
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日本被団協が総会 「平和への道 勇気もって」

 日本被団協の第49回定期総会が2004年6月8、9日に日本青年館で開かれ、40都道府県から110人が参加しました。
 坪井直代表委員は、イラク情勢に触れながら「平和の道を勇気を持って歩いていこう」と力強くあいさつ。
 総会冒頭に安原幸彦弁護士が「あずま原爆裁判の勝利判決と原爆症認定集団訴訟」と題して講演しました。勝利判決の意義は(1)全国の裁判所の動向に影響をもつ東京地裁で勝ったこと(2)C型肝炎で勝ったこと(3)最高裁がいう「高度の蓋然性」を一歩進めて実質的に軽減したこと、と述べました。活動報告は、岩佐幹三日本被団協事務局次長、会計報告は飯田マリ子代表理事がおこないました。
 二日目には、運動方針案を田中熙巳事務局長、予算案を飯田代表理事が提案。活発な討議の末採択されました。2004年は役員の改選はありませんでした。

並べられた机に着席し話を聞く参加者たち。
全国の被爆者が集まった

防衛庁へ抗議 日本被団協中央行動

 日本被団協は総会翌日の10日、参議院議員会館をセンターに、85人が参加して中央行動をおこないました。東友会からは27人が参加しました。

 要請したのは、政府機関は厚生労働大臣、外務大臣、それに石破防衛庁長官には、発言の真意を確かめ、抗議と要請をするものでした。石破長官の発言は「東友」5月号掲載の通りです。
 政党では民主、公明、共産、社民各党。それに核武装検討議員83人のうち公開質問書に未回答議員と衆参両院厚生労働委員でした。
 厚生労働省では、仁木総務課長が対応。在外被爆者への医療費助成は10月実施で準備を進めている、被爆60年には慰霊祭助成、被爆者実態調査をおこなうなどと答えました。
 核武装検討議員も、秘書が、「これは先生の真意ではない」「新聞の間違い。クレームを付けた」などと言い訳をしていました。

厚労省要請
厚労省に要請する

国連原爆展、国際会議、集団訴訟勝利
被爆60年に被団協が3大事業

 日本被団協は定期総会で、被爆60年の重点事業として、つぎの3大事業にとりくむことを決めました。

  1. 国連で原爆展を開く
  2. 「ノーモア ヒロシマ・ナガサキ 国際市民会議」を2005年7月29、30、31日に東京・日本青年館で開く
  3. 集団訴訟の2005年内勝利をめざす