被爆者相談所および法人事務所
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「爆心地近くでも生き残った」 石破防衛庁長官の暴言に抗議

 有事法案を審議している衆議院の「武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会」で2004年4月22日、石破茂防衛庁長官が原爆被害を軽視する発言をおこないました。
 民主党の大出彰議員の質問に答えて、「(広島・長崎の)爆心地近くにありながら落命をされずに生き残った方がたくさんおられる」「どういう状況であれば、核攻撃を万々が一受けても被害が局限できるか」「それによって多くの人命を救うことができる」「国民保護法制とは、まさしくそれを眼目とするものだと思っている」と発言したもの。
 これにたいし、日本被団協は5月13日に抗議声明を出し、東友会も17日に抗議声明を出しました。

東友会の抗議声明(要旨)

 広島・長崎の原爆被害がどんなに無惨であったか、私たちはいまでも夢でうなされるほどです。その後に強いられた原爆後障害の重さを考えると、被害を『局限』するすべなど考えられません。原爆によって何万人殺されても数人が生き残ればいい、それが国民保護法案の眼目だというあなたの考えからは、人命尊重の考えは全く感じられません。人が殺され、傷つく前に、そのような事態を招かないようにするのが、日本国憲法の立場であり、日本の政治のあるべき道です。核兵器被害から生き残る方法を考える前に、核兵器廃絶を考えるよう要求します。それができないような防衛庁長官なら、国民の生命・財産を守る資格はありません。即刻閣僚を辞任するよう要求します。