東友会「新春のつどい」 母娘で涙の被爆証言
3団体から寄付、余興にわく
東友会恒例の「新春のつどい」は、2004年も池袋の豊島区勤労福祉会館で開かれました。つどいには被爆者と支援者142人が参加、盛大で活気に満ちた会となりました。
山本英典事務局長の司会で、開会あいさつは藤平典会長。被爆体験は、集団訴訟の原告となってがんばっている新宿の齊藤泰子さんと、泰子さんを連れて広島に入ったために放射線被害をうけてしまったと苦痛を語る母・友谷幾さんとの共同証言となりました。
政党代表として、民主・和田宗春都議、公明・高木美智代衆院議員、共産・曽根はじめ、生活者ネット・藤田愛子、自民・松原忠義の各都議があいさつ。政党関係者からのメッセージ紹介もありました。
支援団体からの寄付は、東都生協、けやき平和コンサート、キリスト者平和の会からいただきました。
米田チヨノ副会長がお礼のことばを述べました。
楽しく懇談・交流
第2部は、上田紘治事務局次長と村田未知子相談員が司会。乾杯のスピーチと音頭は池田眞規集団訴訟全国弁護団長がおこなって懇談にはいりました。
アトラクションでは、90歳を超えた葛飾の友谷幾さんの張りのある詩吟と、小金井の会の会員で玄人はだしのマジシャン・川崎利秋さんの手品に拍手がわきました。
反核カルタには208首の川柳、短歌が寄せられました。これを東友会結成45周年で表彰された12人が選者となって一首ずつを選んで披露しました。
支援団体からのあいさつと出席者の紹介、被爆者の各地区の会の紹介など、和やかに進行し、中川夏代事務局次長のリードで「青い空は」の全員合唱、飯田マリ子副会長のあいさつで閉会しました。
選ばれた反核カルタ
新春のつどいで選ばれた12首の「反核いろはカルタ」を紹介します。
- い いのちある限り叫ぼう核なくせ(足友会・豊田嘉幸)
- い 生かされし命尊し八十路むかえ限りある身を核廃絶に(墨田折鶴会・山下久代)
- か 核のない平和を願う初詣で(府中きすげ会・池内正躬)
- か 核全廃全人類の願い事(港友会・高木恭之)
- た 田川さんあなたの思いいつまでも(原爆と文学の会・夏目侑子)
- な なにがあっても戦争はだめと亡き母のことば(足友会・藤沢汎子)
- ひ 被爆した母の遺品で語る二世(反核家族・本間美智子)
- ひ 被爆地に自衛隊送るだけの被爆国(反核家族・本間美智子)
- お 老いた身にいつまで強いる受忍論(原爆と文学の会・夏目侑子)
- け 憲法は認めてないよイラク行き(東友会・村田未知子)
- さ 裁判に最後の力ふりしぼり(双友会・飯田マリ子)
- せ 戦前を思い浮かべて今日を生きる(長広会・NT)
反核バザールも盛況
反核バザールには、42人から241品の「新品の不要品」の提供があり、会場で完売。4万7550円の売り上げが東友会に寄付されました。