ノーベル平和賞授賞式の日に街頭行動 被爆者・二世らが訴え
原爆死した家族・友人への思いを胸に
ノルウェーのオスロでノーベル平和賞授賞式がおこなわれた2024年12月10日、日本原水協が呼びかけてJR御茶ノ水駅前で街頭行動がおこなわれ、全体で33人、東友会からは11人が参加。30分間の行動で、日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める署名に63人がサインを寄せました。
「祝 日本被団協ノーベル平和賞受賞 核兵器のない平和な世界の実現を」の横幕の前で被爆者と被爆二世全員に、拍手とともにお祝いの花束が贈られると、通行人が足を止めて横幕を読む姿が目立ちました。
青梅市からかけつけた広島の被爆者の木村一茂さんが、自己紹介とともに、被爆のとき産まれたばかりの弟を失った思いを語り、調布市の被爆二世・中山正雄さんが「親の体験を引き継げるように被爆者と活動していきたい」と語るなど、参加した被爆者と被爆二世全員がマイクを持って被爆死した家族への思いなどを述べると、少し離れてじっと聞いている女性が数人。日本原水協の安井正和事務局長、江東区職労に所属していたときも江東区の被爆者支援をしていた全労連の石川敏明副議長などの訴えも静かに聞いていました。
底冷えのする街頭で「原爆で亡くなった母への親孝行だと思って核兵器廃絶の活動をしている」と話した髙木恭之さん(88歳 広島被爆)は、「冷え切ってしまって、終わった後そば屋に入ったが、手がかじかんで、箸が持てなかった」と話していました。