被爆者相談所および法人事務所
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被爆者に年末見舞金を贈るつどい ともに築いた60年の歴史を誇りに

 2024年12月8日、「被爆者に年末見舞金を贈るつどい」が平和と労働センター2階ホールで開かれ、東京原水協から19人、東友会から24人が参加しました。
 つどいは東京原水協の本間憲史事務局次長と東友会の村田未知子事務局長の司会で始まり、冒頭に全員で黙祷。開会あいさつは東友会相談事業委員会の興田茂委員長。「平均年齢が85歳を超え外出もままならない被爆者が増えており、訪問はとても喜ばれている」とお見舞い訪問の大切さを訴えました。

運動の歴史を記念講演

 記念講演は、東京原水協の細谷正幸常任理事が「被爆80年を前に――被爆者とともに進めた東京原水協の運動」のテーマで講演。「被爆者援護・連帯」は原水爆禁止運動の柱であると語り、日本被団協がノーベル平和賞受賞によって託された意義をふまえ、緊迫した世界情勢のもと「被爆の実相」の継承の大切さを強調しました。60回にわたる年末見舞訪問の歴史にも触れ、東友会と東京原水協が力をあわせて、日本を核兵器禁止条約に参加させる行動を進めていこうと呼びかけました。
 講演後、「核兵器禁止条約は長い間の地域での地道な取り組みが作り上げた」、「被爆者の会は原水協などの力添えがあって継続してこれた」、「平和賞をもらったと喜んでばかりはいられない。残された被爆者の使命を果たしていく」など、活発な意見交流がおこなわれました。

広い部屋、前方に「第60回 被爆者に年末見舞金を贈るつどい」と大きく横書きされた看板が天井から下げられている。並べられた長机に着席した参加者のひとりが、席で立ってマイクを使い話している。
東友会と東京原水協の人たちが一堂に集まって

年末見舞金の贈呈

 休憩をはさんで、東京原水協の柴田桂馬顧問から東友会の中西俊雄執行理事へ見舞金の贈呈がありました。
 中西執行理事は、東京原水協のみなさんの日々の取り組みに感謝を述べ、東京原水協の市川順子事務局長から、お見舞金を集めた1年間の各地域での取り組みが報告されました。
 東友会の的早克真事務局次長が、訪問にあたっての注意を説明したあと、東京原水協の北山征一常任理事が閉会の言葉を述べ、つどいは終了。その後、各地区ごとにお見舞い日程の調整を終えて散会しました。

会場前方に立つ、見舞金の封筒を手渡す東京原水協の2名と受け取る東友会の2名。
見舞金の贈呈

恒例の編み物も

 東都生協の組合員のみなさんが丹精込めて編んだ98枚のひざ掛けが寄贈されました。お見舞金といっしょに年末訪問の際に被爆者に贈られます。

ひとつずつ透明な袋にメッセージの書かれた紙とともに入れられた編み物が、机の上に並べられている。
東都生協から贈られた編み物