被爆者相談所および法人事務所
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被爆77年目の夏――広島・長崎 「あの日」を胸に被爆地を行く

 東友会は2022年も広島・長崎に遺族代表と死没者調査員を派遣し、追悼事業をおこないました。

 広島市への派遣代表は、遺族代表の武内浩さん(中央区)、死没者調査員の湊武執行理事(墨田区)と村田未知子執行理事の3人。
 8月5日は、被爆50年を期して全国の被爆者団体が植樹した鶴見橋西詰の「被爆者の森」の東京のイチョウの生育を確認。その後、中央公園に植樹した東京の木・ケヤキに献水をおこなおうとしましたが、サッカー場の工事のため立ち入りできませんでした。
 5日はさらに広島市国際会議場に設けられた市役所の臨時出張所を訪問して東京都と東友会が掌握している168人分の原爆死没者名簿の照合を依頼しました。
 6日の平和祈念式典には、3年ぶりに式典会場内で参加でき、東友会の代表がNHKの最初の画面に大きく出たとの知らせがありました。
 式典後は、平和記念公園の原爆供養塔参道に1971年に植樹した東京のイチョウの生育を確認した後、原爆死没者慰霊碑に献花しました。
 「広島平和宣言」で松井一實広島市長は、日本政府に「次回の(核兵器禁止条約)締約国会議に是非とも参加し、一刻も早く締約国となり、核兵器廃絶に向けた動きを後押しするよう強く求めます」と訴えました。

広島平和公園内、木陰で並ぶ代表ら。
広島の式典に参加した代表ら
広島市職員に書類を手渡している場面。
広島市に名簿照合を依頼

 東友会が長崎市に派遣した遺族代表は吉重信さん(文京・文友会)、死没者調査員は村田未知子執行理事と的早克真理事。長崎市でも2022年は東友会や地区の会代表が式典に参加できました。
 式典では田上富久長崎市長が、平和外交へのリーダーシップ、北東アジア非核兵器地帯構想の先導、核兵器禁止条約への署名と批准などを政府と国会議員に求めるとの平和宣言を朗読しました。
 その後代表は、平和祈念像前で献花した後、平和公園内の「東京の木」クロガネモチに献水しました。
 10日に代表は原爆死没者名簿の照合のために、長崎市原爆被爆対策部を訪問して、116人の照合を依頼。2022年も前田孝志原爆被爆対策部長などと懇談しました。

献花台を前に、花束を持つなどして立つ代表ら。
長崎の式典に参加した代表ら
長崎市職員に書類を手渡している場面。
長崎市に名簿照合を依頼