被爆者年末お見舞い訪問 各地区の報告から
2020年末におこなわれた「被爆者年末お見舞い訪問」の続報を紹介します。(順不同)
葛飾
12月20日から23日にかけて、葛友会から6人、葛飾原水協から2人が参加し、10軒のお宅を訪問しました。
全体的には足腰が弱っていた人が多かったのが印象に残りましたが、みなさん気持ちはお元気で、葛友会の訪問をほんとうに喜んでくださいました。末期がんの人には直接会えませんでしたが、ご家族とお話しできました。(中西俊雄)
八王子
12月16日と17日、八六九会の役員4人と八王子原水協の1人が手分けして4人の被爆者を訪問。みなさん高齢で、長年の持病による体調不良や歩行困難を訴えていましたが、家族の支えもあって何とか元気に頑張っているとのこと。訪問した役員もホッと胸をなでおろしました。
独り暮らしの女性は、身体の衰弱に加えて生活費にも不自由しているので、お見舞金はたいへんありがたいと言って涙ぐんでいました。
原水協の人とも感想を述べ合い「お見舞金をお渡ししてよかったね」と一緒に喜び合いました。(広中弘道)
江戸川
12月19日と20日を中心に、江戸川親江会から7人、江戸川原水協から7人が参加し、手分けして20人の被爆者を訪問。全員が80歳代から90歳代の人で、年相応に身体が弱っている人が多いものの、車椅子で元気に外出される人、太極拳のクラブに通っている人もいました。一方、認知症が出ていたり、多くの持病を抱え家族の介護によって生活している人もいました。
年末にお留守だった一人は1月13日に再訪問。がんの再発で1月5日まで入院していたとのこと。外見はお元気そうでしたが歩行がままならず、買い物も近所の人にお願いしているとのことでした。
小平
12月23日に小平・小友会から2人、小平原水協から2人が参加し、6人の被爆者を訪問しました。
みなさん、何かしらの病気を抱えていて通院が欠かせないそうですが、見た目はしっかりなさっていました。
3歳のとき長崎で被爆した女性は、太陽がもう一つ現れたと思うぐらいの光と巨大な雲を見たのを覚えていると話していました。
ご本人は入院中で会えなかったお宅では奥さんが対応。被爆者手帳で医療費が無料になることにたいへん感謝しておられました。(山崎裕子)