被爆者相談所および法人事務所
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原爆死没者慰霊式・祈念式典派遣40周年 東友会代表として参列

 被爆75年の2020年、広島・長崎の原爆死没者慰霊式・平和祈念式典への東友会の代表派遣が40年目を迎えました。40回目の派遣になる2020年の式典に参列する遺族代表は、広島には湊武業務執行理事(墨田区)、長崎に小川新七さん(三鷹市)、被爆者の死没者調査員には、広島に福瀬芳子さん(葛飾区)、長崎に佐田憲一さん(国分寺市)が決まりました。

遺族代表と調査員の歴史

 1981年8月の広島・長崎両市で開催される原爆死没者慰霊式に参列する遺族代表の旅費を国が支出することになり、以後東友会は東京都の依頼を受けて毎年、遺族代表を派遣してきました。
 この派遣事業が2020年8月で40回目となりますが、1981年の最初の遺族代表は、広島に当時の請願部長だった畠岡義人さん(葛飾区・故人)、長崎に当時事業部長の飯田マリ子さん(北区・元東友会会長)。この間広島に派遣した33区市44人、長崎に派遣した25区市40人はすべて被爆者で、同じ人が参加したことはありません。
 「戦友や知人の冥福を祈りたい」と東友会が要請し、東京都の委託事業に加わった死没者調査員の派遣は1983年からで、2020年は38回目。毎年、被爆者と案内を務める東友会事務局員が参加し、両市にのべ152人を派遣。この死没者調査員も毎年同じ人が参加したことはありません。最初の被爆者の死没者調査員は、江戸川区と調布市の会の役員で、2人とも故人となりました。
 1983年からは派遣に関する東友会の内規をつくり、都内の地区の会から推薦された遺族や被爆者がひとりでも多く代表参加できるようにしてきました。
 広島市への遺族代表は、被爆40年、45年、50年、60年には2人が派遣されています。
 この遺族代表は、毎年の東友会の原爆犠牲者慰霊祭や「原爆犠牲者追悼のつどい」で紹介され、広島・長崎の現地では慰霊式・平和式典に参列。83年からは調査員が東京都の原爆死没者名簿と両市の名簿との照合を依頼し、86年からは東友会が被爆40年を期して広島・長崎両市に植樹した「東京の木」への献水もおこなっています。
 これらの日程には、都内の自治体が負担する費用などで広島・長崎の式典に参列する地区の会の代表も同行し、東友会事務局員が案内を務めてきました。

「原爆ドーム」を背景に並ぶ代表団。
2004年の広島代表団
長崎平和祈念像を背景に並ぶ代表団。
2005年の長崎代表団