被爆者相談所および法人事務所
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非核の世論を署名で広げよう 2019年3・1ビキニデー集会

綿平敬三(東友会理事・練馬)

 ビキニ水爆被災から65年目の2月28日と3月1日の2日間、「2019年3・1ビキニデー集会」が静岡市と焼津市で開かれ、私は東友会代表として、東京原水協のみなさんと一緒に参加しました。
 28日午後は、静岡市内で3・1ビキニデー日本原水協全国集会・全体集会が開かれ、全国から約750人が参加しました。日本被団協からの挨拶のあと、基調報告をおこなった日本原水協の安井正和事務局長は、2020年NPT再検討会議第3回準備委員会への「ヒバクシャ国際署名」提出を成功させるため自治体ぐるみ、地域ぐるみの共同のとりくみを広げようと強調しました。
 引き続き7つの分科会がおこなわれ、私は「被爆者とともに―被爆体験と実相普及を」に参加(全体で93人)。アメリカがおこなった水爆実験では、第5福竜丸以外の多くの船や周辺島民が被災し、その後の人生を狂わされた話は、広島・長崎に通じる共通性を感じました。原爆もビキニ事件も、被害を受けた人の立場で語り継いでいくこと、それを受け止めていくことの重要性をあらためて認識しました。
 3月1日朝、薄曇りの下、焼津駅南口前から第5福竜丸の無線長・久保山愛吉さんの墓がある弘徳院に向けて献花墓参平和行進が出発。市内をアピールし、弘徳院では久保山愛吉さんが好きだったというバラの花を献花しました。
 午後からは焼津市文化センターで「被災65年3・1ビキニデー集会」(主催・同実行委)が開かれ、全国から約1500人が参加。静岡県原水爆被害者の会の大和忠雄会長は「ヒバクシャ国際署名の取り組みを世界に広げたい」と呼びかけ、被災した高知県の元漁船員らが国に損害賠償を求めた訴訟の報告などがあり、日本政府に核兵器禁止条約の署名と批准を求めるアピールを採択しました。

「核兵器禁止条約に参加する日本に」など書かれた横断幕を持ち、道路を行進するビキニデー集会参加者たち。後ろには参加した団体ののぼりや旗もみえており、人の列が続いている。
焼津市内を墓参行進。先頭、横断幕中央が綿平さん