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東友会医療講演会 「認知症への対応のしかた」を専門医から学ぶ

 2018年10月14日午後、東友会は文京区内で「2018年度東友会医療講演会」を開き、35人が参加しました。医療講演会は、東京都からの業務委託を受けて一般社団法人東友会が開催しているものです。
 今回は、本人からの不安や家族からの相談が増えている「認知症」をテーマに、社会医療法人社団健友会の名誉理事長で中野協立病院医師の山田智先生に講演していただきました。先生は、2018年3月に発行された『認知症実践ハンドブック』(全日本民医連編)の編集長も勤めた専門医です。
 東友会の大岩孝平代表理事が開会の挨拶を述べたあと、山田先生は「認知症への対応のしかた」と題し、スライドを使って講演。認知症について知っておくべき基礎知識をユーモアを交えながら、たいへん分かりやすく解説しました。
 物忘れと認知症の違いから始まり、認知症の種類によって対応の仕方が違うので診断をきちんとしてもらうことが大切なこと、認知症の段階をチェックシートで分類する方法、認知症の人への関わり方の注意点を語りました。
 予防のためには、(1)他人との交流、(2)バランスの取れた食事、(3)適度な運動が大切と強調。なんでもよいから、みんなと活動するのが認知症の予防になると話しました。
 約90分という時間を感じさせないほど、参加者は熱心にメモを取り、うなずきながら学んでいました。講演後の質疑応答では、「海馬(大脳の一部)の萎縮はどの程度を異常と思えばよいか」、「水分を摂ることが必要だと聞いたが」、「認知症の状態はどう判断したらよいですか」など具体的な質問が相次ぎ、先生はひとつひとつ丁寧に答えました。
 講演会後、「母はまだ軽度だが、今日の内容を活用したい」、「認知症にも色いろな種類があることを知り、勉強になった」、「身近に認知症の者がいるので、どの段階まで進んでいるのか、対応をどうするか、あらためて考えようと思った」などの感想文がたくさん寄せられました。

講師の山田智医師
大きいスクリーンが提げられた広い部屋、スクリーンに投影されたスライドを示しながら話す講師と机に着席しメモを取るなどしながら聞く参加者たち
山田医師のわかりやすい講演に聞き入る参加者
大きいスクリーンが提げられた広い部屋、スクリーンに投影されたスライドを示しながら話す講師と机に着席しメモを取るなどしながら聞く参加者たち
会場からの質問も活発に