練馬で「地区なんでも相談会」 被爆者、二世の「いま切実なこと」に対応
2017年度最初の「東友会地区なんでも相談会」が、2017年8月21日、練馬区のココネリホールで開かれました。東友会はこれまで、複数の区市に住む被爆者と家族によびかけて「なんでも相談会」を開いてきました。今回は、都内で世田谷区に次いで在住被爆者が多い練馬区での開催とあって、東友会が連絡できる練馬区内の被爆者と被爆二世に案内を送りました。
「うちの娘と孫です。今後のことがあるので聞かせたいと思いました」と練馬区に住む被爆者、「練馬の会のことを知って、ぜひ参加したいと思って来ました」という中野区から転居してきた被爆者、被爆者練馬の会の役員の熱心なよびかけで、近隣の区に住む被爆者などを含めて50人が参加しました。
相談会は、国連で核兵器禁止条約が採択された情勢などにふれた被爆者練馬の会の綿平敬三会長のあいさつではじまり、次いで8月14日にNHKがニュースウオッチ9で特集した東友会相談所の映像を上映。東友会の村田未知子主任相談員が、医療特別手当、介護手当など被爆者の制度と被爆二世の東京都の施策について、スライドを使って説明しました。
質疑応答では、被爆者の介護手当と介護施設に入所した場合の関連など具体的な質問が出され、「おりづるの子(東京被爆二世の会)」の吉田みちお事務局長からは「おりづるの子」の活動内容と入会がよびかけられました。
まとめは、医療講演会の企画などをを担当している東友会相談事業委員会の村山季美枝委員長がおこない、被爆者の制度を広く知らせることの重要性を強調しました。
個別相談のコーナーも
相談会の後は、用意された別室で個別の相談会がおこなわれ、村田相談員が2人の被爆者と4人の被爆二世からの相談に対応しました。被爆者からは被爆者手帳が使えない病院で払った医療費の払い戻しと原爆症認定についての相談、被爆二世からは自身の健康診断や医療費助成の申請、制度を知らないために払ってしまった親の介護保険の費用の払い戻し、介護をおこなう上での悩みなどが寄せられました。