被爆者相談所および法人事務所
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おりづるの子(東京被爆二世の会) 丸木美術館で学習交流会

 2013年に発足したおりづるの子(東京被爆二世の会)は、2017年の春で結成から4年になります。秋と春、年2回の学習交流会や、東友会の各種行事への参加・協力など、会員らの声を集めながら、さまざまな活動を着実に積み重ねています。

結成4年目の活動

 おりづるの子の2016年度のおもな活動を紹介します。
 2016年5月22日に開催した定期総会では、2016年度の活動方針について話し合いました。続けて、被爆者医療に長年たずさわってきた園田久子医師(はたがや協立診療所所長)の講演「被爆者とともに歩んで30年」を聞き、被爆者運動と被爆者医療、被爆者の高齢化とこれからの課題、被爆二世・三世の健康問題などを学びました。
 11月19日、以前から要望が寄せられていた、「原爆の絵」シリーズで知られる丸木美術館(埼玉・東松山市)の見学を秋の学習交流会として実施。広島の水墨画家・丸木位里氏が30年以上にわたって描き続けた、壁一面を覆う巨大な絵画の連作、その画風やこめられた思いの変遷に思いをはせました。終了後は、参加者の交流の時間を持つこともできました。

美術館前で、メンバー5人の写真
丸木美術館見学会を実施(2016年11月19日)

東友会の活動に参加・協力

 東友会の各種の活動に参加・協力しました。
 7月22日、東友会が毎年開催している東京都福祉保健局との懇談に参加。山﨑裕子運営委員が発言し、消化器がんの早期発見により一命をとりとめた会員の事例を挙げ、胃がん検診への胃カメラ検査の早期導入などを求めました。
 9月2日、都議会各会派が実施した東友会への予算要求ヒアリングに同行し、民進党、公明党、東京みんなの改革、共産党の都議らと懇談。胃カメラ検査の早期実施と年4カ月間しかない被爆二世健診・がん検診の通年化などを訴えました。
 9月25日、葛飾区の会場で開かれた東京都原爆犠牲者追悼のつどい(東京都主催、一般社団法人東友会企画・運営)に参加し、運営に協力しました。山田みどり副会長が、2016年夏に出版した絵本『ヒロシマの少年 じろうちゃん』を、映像を交えながら朗読しました。
 東友会相談所に被爆二世からの相談電話が年々増えていることに着目し、都内各地で開催される東友会の相談会に、おりづるの子からもできるだけ誰かが参加するよう申し合わせ、10月23日:東村山、11月3日:杉並、11月27日:町田の各相談会に参加しました。

とても大きいスクリーンが正面にある「追悼のつどい」会場。参加者は席について朗読を聞いている
東京都原爆犠牲者追悼のつどいで朗読する山田さん〈左端奥〉(2016年9月25日)

次年度に向けての課題など

 来期2017年度に向けた課題としては、まず日本被団協が2016年春から呼びかけている「ヒバクシャ国際署名」への取り組みが挙げられます。11月17日に、東友会、東京原水協、東京都生協連らによって、この署名を東京で推進するための「東京連絡会」が結成され、おりづるの子も同連絡会に参加することになりました。2017年1月から、会報などを通じて会員らへの呼びかけを本格化しています。
 日本被団協が2017年3月の集約を目指している全国被爆二世調査の成り行きにも注目。初めての被爆二世の全国調査なのでメディアの関心も高く、機会をとらえて協力を呼びかけていきます。
 被爆二世にも胃カメラ検査を早く導入するよう、会員らの声を集め、引き続き東京都に要望していきます。
 3月には、被爆二世からの相談が増えている「親の介護」をテーマとする学習交流会を予定しています。

おりづるの子(東京被爆二世の会)への入会を希望されたり、会の活動内容について知りたいなどという方は、下記宛にお問い合わせください。

おりづるの子(東京被爆二世の会)
電話:03-5842-5655 FAX:03-5842-5653 (東友会気付)