被爆者手帳の「被爆状況」 不正確な記載の方はご一報を
現在の原爆症認定の「審査の方針」には、病名の指定だけでなく、被爆距離や入市の日と場所について、厳しい規定が設けられています。
最近、東友会が協力した申請でも「女の子なので結婚の差し障りになるかもと、父は疎開先から入市したことを記入しないで私の手帳申請を出しました」という相談がありました。以前も「直接被爆の証人がいなかったので入市でしか手帳が出なかった」「遠距離の場所しか証人がいなかったので被爆場所が違う」という事態が多数ありました。30年ほど前には、申請を受ける東京都などの行政の職員が「この距離なら直爆で手帳がとれるので、入市のことは書かなくてもいい」と指導したことが何年も続きました。このため、被爆距離や入市した日が認定基準を超えていると申請を却下され、何年も裁判を続けてようやく認定されるという事態もあります。このような事例を調べたいと考えていますので、東友会までお知らせください。