被爆者相談所および法人事務所
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原爆症認定東京訴訟 「ノーモア・ヒバクシャ訴訟東京原告団」結成

 原爆症認定を求めて裁判をつづけている東京の原告が2013年10月24日、「ノーモア・ヒバクシャ訴訟東京原告団」を結成しました。
 東友会の会館で開かれた結成集会には、原告31人のうち16人が出席。自己紹介、欠席原告の近況報告、原告の特徴と東友会からの支援についてなどが報告されました。各地の裁判の状況について内藤雅義弁護士、東京訴訟の現状と今後の進展について中川重徳弁護士が報告しました。
 会議では、今回の裁判は個別裁判としてはじまったが、全原告が地区の会の支援を得ていること、訴訟費用が先の集団訴訟勝利の基金によって支えられていることなどから、原告団として結束し、地区の会、東友会の活動にも積極的に参加することなどを確認し合いました。
 団長には山本英典集団訴訟原告団長を選出。会の名称は「ノーモア・ヒバクシャ訴訟東京原告団」となりました。

長方形に並べられた机に着席し、発言を聞く参加者たち
原告団会議

原爆症認定東京訴訟 口頭弁論・本人尋問などすすむ

 10月16日にノーモア・ヒバクシャ東京第2次訴訟の弁論がはじまりました。原告は現在10人です。11月14日には、9月から続いている第1次訴訟(原告21人)の原告本人尋問がおこなわれ、東京地裁で二つの裁判が進んでいます。

第2次訴訟法廷(10月16日) 立野さんが意見陳述

 10月16日の東京地裁103号法廷ではじまった第2次訴訟の最初の弁論で、杉並区の立野季子さんが陳述しました。この日は、台風襲来の天候不順の中、50人近くが傍聴。立野さんは長崎で被爆し、家を焼かれ、家族を失った悲しみを乗り越えて生活してきたこと、心筋梗塞になって救急車で運ばれ、一命をとりとめたことなどを陳述しました。

第1次訴訟法廷(11月14日) 小杉さんと井上さんの原告本人尋問

 第2次訴訟の原告本人尋問は11月14日開かれ、偶然にも広島の爆心地から500メートルの自宅に帰って被爆した原告2人が尋問に答えました。
 11歳で被爆した目黒区の小杉正毅さんは、入市したときの模様を詳しく証言。食道ガン、胃ガン、下咽頭ガンと三つのガンにかかり苦しんでいることを訴えました。
 杉並区の井上英子さんは、16歳で被爆し、実家で父母と姉の遺骨を拾ったこと、20歳くらいから肝炎、肺ガン、肝硬変など数々の病気を重ねて苦労していることを証言し、感動をよびました。
 国の代理人は、飲酒歴や喫煙歴、病気のあり様などを執拗に問いただし、傍聴者の失笑をかっていました。