被爆者相談所および法人事務所
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8月の広島に向け2013年平和行進が東京を出発

核兵器の被害者を世界のどこにもつくらないために
被爆者を先頭に銀座の繁華街でアピール

 「みなさん、こんにちは。私たちは、核兵器のない世界をめざし、東京から広島まで3カ月かけて歩いていく国民平和大行進です」2013年5月6日午後、人出で賑わう銀座の町に呼びかけの声が響きました。「先頭に、青いたすきを掛けて歩いている人たちは、68年前、広島・長崎で原爆被害を受けた被爆者のみなさんです」「被爆者のみなさんは、自分たちのような核兵器による被害者を世界のどこにもつくってはならないと、必死の思いで歩いておられます」

87歳の被爆者も参加

 2013年国民平和大行進はこの日11時30分、江東区の夢の島の第五福竜丸展示館前で出発集会を開いて、東陽町、東京駅、銀座、新橋を経て芝公園にある「原爆の火」前まで、約20キロを歩きました。行進参加者は1300人。2012年より300人も増えていました。
 出発集会では、第五福竜丸平和協会、日本被団協、日本山妙法寺、日本青年団各代表のあいさつに続き、一般社団法人東友会の山本英典業務執行理事が江東区の被爆者ら15人とともにあいさつしました。
 山本さんは「今日ここに参加している被爆者の最高年齢は87歳。私も80歳を超えました。身体障害者手帳1級の障害者です。だけど、核兵器がなくなるまで、寝てはおられません。原爆被害にたいする国の償いがなされるまで、運動を休むことはできません。みなさんとご一緒にがんばります」と訴えました。

「国民平和大行進」と書かれた横断幕を持つ人たちを先頭に車道を進む行進。団体の名前などが書かれたのぼりや旗がいくつも掲げられた列が長く続いている。
8月の広島に向け、東京・夢の島を出発した平和行進
たすきをかけた被爆者の一人が旗をもって行進の先頭に立っている。その後ろに「国民平和大行進」と書かれた横断幕を持つ、同じくたすきをかけた被爆者たち。行進の列はその後ろに長く続き、参加団体ののぼりがいくつも連なっている。
東友会の旗を掲げ、被爆者を先頭に銀座の街を行く

楽しく、意気高く

 東京の被爆者は、通し行進に参加するフィリピンの女性マラヤ・ファブロスさん、全国福祉保育労働組合代表などと一緒に、行進の先頭に立って歩きました。
 スピーカーから「核兵器のない世界を」と呼びかけると参加者が「いいね」と唱和する“いいねコール”。「憲法9条守ろう」「いいね」などが続きます。
 「沖縄の基地返還いつ果たすの」「今でしょ」、「核保有国いつになったら約束守るの」「今でしょ」の“今でしょコール”など、アイデアを生かした楽しい唱和を繰り返しながら、平和大行進は楽しく意気高く進んでいきました。
 翌7日は芝公園から港、品川、大田の各区を通り、多摩川を渡って川崎市で神奈川県にバトンタッチ。この行進には大田区の被爆者4人が参加しました。
 広島到着は8月5日の予定です。

たすきをかけ、旗やのぼりを持つ被爆者たち。他の参加者も写っている。
大田区内を歩く大友会の被爆者