被爆者相談所および法人事務所
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年末見舞行動交流会 地域での長年のつながりを再確認

東友会と東京原水協

 東京原水協と東友会が共同でおこなった2012年末の「被爆者年末見舞い行動」の交流会が2013年4月14日、大塚・ラパスホールで開かれました。参加者は、被爆者・原水協ともに20人ずつの40人。23地区の参加でした。
 司会は東友会・家島昌志理事、東京原水協・関敬子事務局次長の2人。
 柴田桂馬・東京原水協代表理事が開会のことば。「年末見舞い行動は2012年末で48回目。この間に1万6000人を超える被爆者を訪ね、絆を強めてきた」とのべ、「2013年はとくに、憲法が改正されようとしている。核による被害を起こさせないためにも、憲法改悪をさせないよう、交流を深めていきたい」とあいさつしました。
 年末見舞いの実践報告では、石村和弘・東京原水協事務局長が「2012年は24市区町村原水協から100万円の募金が寄せられた」と報告。東友会・村田未知子事務局主任がスライドで、3000万円を超えた年末見舞い行動の歴史を紹介。

並べられた机に着席し報告を聞いている参加者たち
各地区から集まった東友会と東京原水協の人たち

励ましと喜び訪問で交流

 今回の年末訪問でも299人分の報告書が届きました。橋本博・東京原水協代表理事がこのすべてに目を通して、2012年の訪問活動の特徴6点を報告しました。
 第1は、高齢化がすすむ被爆者の深刻な健康状況、第2には単身生活が多いなど暮らしの深刻さ、3番目に訪問活動が被爆者の励ましになっていること、そして4番目に訪問活動のなかで新しい証言者が発掘されたこと、第5には、入院先を探し出すなど困難を乗り越えて訪問したこと、6番目に訪問先から喜ばれたたくさんの事例が紹介されました。
 参会者からは、訪問しての感想が17人から出されました。ちひろカレンダーが待たれていること、訪問したときは元気だったのに年明けには亡くなった人のこと、街頭行動の時女優さんが協力してくれたこと、見舞い訪問を楽しみに待っていてくれた人、今後の募金活動についての問題提起、被爆者の新しい協力者が見つかった話、お見舞いの対象者が増えた地区の話などなど、訪問活動の経験が生き生きと語られました。
 最後に、東友会の山本英典業務執行理事が「被爆者と原水協の皆さんとが日常的につながりながら、核兵器廃絶、憲法改悪阻止、原爆被害に国の償いを実現されるためにがんばろう」と終わりの言葉を述べ、閉会しました。

壇上で報告する人とそれを聞く参加者たち。
詳細な報告や発言が