上野の森に『広島・長崎の火』を灯し20年 非核・平和をうたうつどい
子どもから高齢被爆者まで1700人が合唱、証言朗読、トーク……
2011年7月18日、2011非核・平和をうたうつどいが日比谷公会堂で開かれ1700人が参加しました。つどいのスローガンは「上野の森に『広島・長崎の火』を灯しつづけて20年 うたとトークでつづる きのう きょう あした」。「火」を上野に灯し続ける運動に20年前から参加している東友会は、このつどいの実行委員会にも参加しました。
開幕は、260人の子どもとおとなたちの「ぞうれっしゃがやってきた」の大合唱。つづく「『火』と被爆者のおもい」と題したスライド上映を東友会が担当しました。「火」の与えた被害を明らかにしようと東友会事務局は日本被団協が被爆40年に原爆死没者への国家補償を求めて実施した「原爆被害者調査」のなかから「火」に関する記述からシナリオを、被爆者が描いた絵からスライドを構成。大岩孝平副会長、家島昌志・堀場和子事務局次長などが被爆者のことばを朗読すると、涙する人の姿もありました。つづくカンタータ(交声曲)「この灯を永遠に」では、広島の廃墟から持ち帰った火を郷里で灯し続け、平和の火とした被爆者と家族を紹介。
現在、この火が国内45カ所海外でも2カ所に灯されていること、火を守ってきた人びと、東京大空襲被害者、沖縄民間戦争被害者、中国「残留日本人孤児」の人びと、東友会の山本英典副会長から「いのちへの償い」を求める東友会の決意など、感動的なトークがつづきました。
閉会の1700人の大合唱は「原爆を許すまじ」と「青い空は」。指揮は武蔵野けやき会の梅岡功さん、ピアノは被爆二世の松原みくにさん、歌唱のリードは東友会の山田玲子副会長が担当しました。