都議会各会派ヒアリング 被爆体験の保存・普及など要望
2010年9月3日と8日、都議会4会派によるヒアリング(聴き取り)がおこなわれました。東京都の2011年度予算で被爆者と被爆二世の施策を充実させてほしいと東友会の飯田マリ子会長など6人が参加。都議会民主党、自民党、公明党、共産党から東友会にとどいた案内を受けて毎年つづけているもの。
各会派との面談では、飯田会長のあいさつにつづき、被爆体験の普及と資料の保存について大岩孝平事務局長が、東友会への委託事業費について長久勝之会計が、被爆二世の医療費助成と被爆者と被爆二世の健康診断の充実について村田未知子相談員が説明。面談には、長岡和幸、山本英典副会長も参加しました。
3日午前の民主党のヒアリングは、20分間という短時間でしたが、馬場裕子団長(品川区選出)、酒井大史政調会長(立川市選出)、淺野勝彦(練馬区選出)、門脇ふみよし(杉並区選出)、小山くにひこ(府中市選出)の3人の政調会副会長など16人もの都議が、東友会の要望を熱心に聞き取っていました。
3日午後の公明党への要望は谷村孝彦都議(北多摩1区選出)、中山信行都議(足立区選出)、栗林のり子都議(世田谷区選出)が対応。30分間の懇談の中で、栗林都議から、胃ガン検診をX線か内視鏡かという選択にとの要望について質問がありました。参加者から実際の経験をふまえた発言がつづき、共感を深めあいました。
8日の自民党への要望は、高橋かずみ幹事長(練馬区選出)など11人の都議が参加しました。全体で20分間でしたが、樺山たかし都議(葛飾区選出)からは「委託費が平成8年の水準に戻らないことには責任を感じている。被爆者の高齢化にいどんでいる東友会の思いがかなう委託事業を実施できるよう努力する」という力強い回答が2010年もありました。
共産党都議団は、大山とも子都議(新宿区選出)、古館和憲都議(板橋区選出)が1時間対応しました。両都議からは、「東京都がすぐに使える金が1兆円あると副知事が発言している」などの情報とともに、原爆資料を東京都内で保管することについての具体的なアドバイスがありました。