被爆者相談所および法人事務所
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東友会相談員養成研修会 被爆者の運動でつくった制度を活かそう

 2010年3月14日、国分寺Lホールで東友会の2009年度第4回相談員養成研修会が開かれました。JR国分寺駅の駅ビルでの研修会とあって、中央線沿線は、新宿区から八王子市、西武線沿線は練馬区から武蔵村山市、多摩地区の各地など22区市から56人が参加しました。テーマは「もし そのとき あなたなら! ――もしものときに役立つ被爆者の制度――」。東友会の村田未知子相談員が用意した60枚のスライドを上映しながら説明しました。
 スライドは、平均年齢76歳となった高齢被爆者が医療と介護を受ける際に活用できる制度について構成され、被爆者の医療費助成から原爆症認定と医療特別手当などの諸手当の内容、介護保険の利用料に対する助成、被爆者の介護手当、死後の葬祭料受給までのそれぞれについて、具体的な説明がありました。さらにこれらの制度が被爆者の運動と核兵器廃絶を願う人びとの支援のなかで「勝ち取られてきた」ものであることを、日本被団協結成当時から被爆者援護法制定にいたる運動の場面と原爆症認定集団訴訟運動の場面の写真を入れて紹介しました。
 説明の後は、被爆者の諸手当、介護保険、確定申告、被爆二世の施策まで幅広い内容での質問がつづき、村田相談員と的早克眞相談員がていねいに回答。まとめのあいさつに立った大岩孝平事務局長は、「被爆者の運動でつくった制度を、該当する被爆者が一人でも多く活用していただくことが大切。そのために東友会相談所に遠慮なく相談を寄せてほしい」と話しました。
 「駅に近い場所なので参加した」「東友会が一生懸命制度を充実させてきたことがよく分かった」と60歳代の杉並区と武蔵野市の被爆者。「相談員としての長い経験から要点をまとめて説明していただきわかりやすかった」「東友会は私たちの灯台です」という70歳代、80歳代の被爆者の感想とともに、「医療特別手当が認定された病名を具体的に知りたい」「東村山の会が休会になって不便です」という声も寄せられました。

並べられた机に着席する参加者たちと、話をする相談員。
多摩地区を中心に各地から集まった相談員養成研修会