被爆者相談所および法人事務所
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伝えようヒロシマ・ナガサキ 東京原爆展 ひとりでも多く事実を知って

核兵器のない世界へ

 東友会は2010年2月9日から13日まで、都庁45階の南展望室で「被爆65周年 伝えようヒロシマ・ナガサキ 東京原爆展」を開きました。2009年に続く開催で、東京都、広島市、長崎市、東京新聞の後援を受けたものです。
 今回の特徴は、「原爆と人間展」パネルと「サダコと折り鶴ポスター」の展示とともに、都内の被爆者が所有している現物資料を展示したこと。合わせて、第五福竜丸展示館所蔵の核実験被害の資料、長崎平和資料館所蔵の資料や新聞記事も展示し、被爆直後の惨状だけでなく、最近の核兵器廃絶をめぐる世界の流れを紹介しました。

被爆者が直に説明

 資料の説明は各地区の被爆者のべ59人が交代でおこない、特設コーナーではDVDで被爆証言を上映しました。首都・東京の都庁展望室とあって、全国と海外から観光客が数多く訪れており、2月の寒い時期でしたが5日間で約4000人が原爆展に足を止めました。
 参観した人たちからは、「平和を創造するのが私たちの役割。都庁展望室にこんな催しがありましたこと、大変嬉しく思います」「バスツアーで偶然でした。今日のようなポスターがあれば(私の小学校で)正確に伝えられるのに」「外国の観光客が来られるところで開催されるのは大いに意義がある」「このような写真を見るのは初めて、これからも世に広めてください」などの感想が寄せられました。

海外の人びとにも

 2009年の経験から、海外とくにアジアの観光客が多かったことをふまえ、今回は英語、中国語、朝鮮(韓国)語の通訳を配置。日中友好協会や日朝友好協会などから通訳ボランティアの人たちの協力を得て、展示品の説明をしてもらいました。
 実際、海外からのツアー客が熱心に参観し、通訳から説明を聞いていました。とくに多かった中国からの観光客は、子どもたちと一緒にビキニ被災について熱心に質問したり、「原爆投下や水爆実験の様子を都庁で展示する意義は大きい」「後世の人びとに伝えたい」「中国でも原爆展を開きたい」などと話してくれました。

パネルが展示されたついたてが並んでおり、パネルを見る家族連れがいる。
家族で、グループで、友人同士やカップルで、会期を通じて4000人以上が参観
展示ケースをはさんで話をする参観者と被爆者ら。
海外からのツアー客が初めて見る被爆の実相に質問を連発。説明員と通訳が熱心に説明する
ガラスケース内の展示物を見る親子
都内の被爆者から提供された現物資料に見入る人たち