訃報 元代々木病院医師 千葉正子さん
2007年9月10日、元代々木病院被爆者専門外来担当医の千葉正子先生が老衰のため亡くなりました。94歳でした。
千葉先生は、国の被爆者施策が極めて貧しかったころから高齢で病院を退職された1995年まで熱心に被爆者医療にとりくまれ、被爆者運動の面でも深い理解と共感を持って、核兵器廃絶や被爆者援護に被爆者とともに歩まれました。
在職当時、被爆者医療を担当する先生への信頼は抜群で、都内全域をはじめ近県からも受診に訪れていた被爆者が多数いました。先生はその一人ひとりを丁寧に時間をかけて診療し、患者の深刻な相談にも親身に対応して、被爆者を励ましつづけてこられました。
先生は代々木病院の被爆者医療の基礎を作られた方であり、同時に被爆者運動と東友会の発展に大きな功績のあった方でした。心からご冥福をお祈り申し上げます。(会長・飯田マリ子)