被爆者相談所および法人事務所
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アメリカ遊説 今夏は首都ワシントンを中心に

善意のアメリカ国民と交流して 塚本美知子(杉並光友会)

 日本被団協のアメリカ遊説団(3人)の一員に東友会の代表として選ばれ、2007年8月2日から11日まで、たいへんな重責を感じて米ワシントンDCに行きました。すべてを無事に終えたいま、感謝の思いでいっぱいです。
 着いた翌日は、ラジオ・インタビュー。1時間の生放送で初めの30分は私たち被爆者2人の証言。続く30分はリスナーからの質問の時間。質問に答えられなかったらと不安でしたが、リスナーからは感想が多く安心しました。ただ、原爆投下がなくても戦争は終わったと思うかとか、肉親を殺されているのになぜ恨まないのかなどと聞かれました。
 5日は、ルター派の教会で証言のあと、ワシントン中心部のリンカーン・メモリアルで広島追悼集会。最初に民主党のノートン議員が米国は核兵器の廃絶をしなければならないとあいさつ。そして私たち被爆者の発言、次々と地元の反核・平和活動家があいさつしました。最後は皆で手をつなぎ輪になって祈りのひと時をすごしました。
 8日は教会で証言したのち、皆でキャンドルを持ってホワイトハウスまで行進。長崎原爆投下時間(米国時間の午後10時2分)に合わせて黙祷し、一人ひとりが平和に対する決意を表明しました。
 この日の午前中は、ホワイトハウス前に25年間も座り込み続けている63歳の女性、コンセプションさんと出会い、深い感銘を受けました。ヒロシマ・ナガサキの写真を掲げ、真夏の暑い日差しのもとでも、寒い雪の日でも、座り続けている姿に本当に心を打たれました。その陰には、私たち被爆者を20年間も招待し続けてくださっているピース・センターの人びとの素晴らしい支援活動がありました。
 エノラ・ゲイも見学しました。アメリカにとっては誇りであり勝利のシンボルですが、その結果については一言の説明もなく、深い悲しみを感じました。多くの警察官が監視しているのも嫌な気分でした。
 多種多様な人びとの住むアメリカ――。そこで善意の人びとに囲まれて素晴らしい出会いの日々を過ごせたことは、なにものにもかえられない幸せなときでした。

現地の人たちとともに路上に立ち訴える塚本美知さん。
8月7日、米エネルギー省(核兵器開発担当省庁)前で訴える