東友会相談員養成合宿研修会 いま最も注目のテーマで学習
東友会が毎年開催している相談員養成合宿研修会は、2007年8月29日から30日に熱海市で開催され、39人が参加しました。
高齢者医療制度の問題点 保険料負担に質疑殺到
最初のテーマは、2008年4月から変わる高齢者医療制度。問題提起を担当した的早克眞相談員は、最近の医療制度の変遷から高齢者医療制度の問題点を指摘。2008年4月からは被爆者も一般の高齢者と同じに75歳以上の人は一人ひとりが保険料を負担することなどについて詳細に報告。参加者からは、保険料の額などについて質問が殺到しました。
原爆投下の意味を歴史の真実から学ぶ
第2テーマは山本英典副会長が、「いま改めて原爆投下の歴史を学ぶ」と題して、久間元防衛大臣の原爆投下「しょうがない」発言から、原爆の開発と広島・長崎への投下までの経過とアメリカの占領政策にふれて90分間講演しました。
参加者から、「資料だけでもたいへんな価値がある。じっくりと復習したい」という声がありました。
その後は夕食をとりながらの楽しい懇親会。フルートの飛び入り伴奏に励まされて、自己紹介とともに、広島・長崎に分かれた合唱に盛り上がりました。
原爆症集団訴訟は到達点と情勢を
2日目は、国の認定基準と集団訴訟判決の内容、被爆者の要求について具体的な事例を紹介しながら、村田未知子相談員が提起。6月の総会で日本被団協が、"被爆者がガンや白血病など原爆放射線との因果関係がある病気の治療を受けている場合は、すべて原爆症と認定するよう"要求していることや、裁判所の判決内容を説明しました。
つづいて、世田谷区、北区、八王子市の代表が、区市議会での「認定制度の抜本改善を求める意見書採択」の運動について報告。
休憩のあと、村田相談員が、安倍総理の「見直し」発言後の運動について、全国弁護団連絡会で議論された内容を報告しました。
まとめに立った三宅信雄事務局長は、講師の努力に敬意を表しながら、時宜をえた研修内容を、ひろく地区の会で広げようとよびかけました。