原爆症認定ケースbyケース
東友会と地区の会をつうじて2006年の原爆症認定第2次集団申請に参加した6人の審査結果が届きましたので紹介します。
2006年末までの集団申請に参加した107人中審査結果が出た人は58人。うち認定された事例は、近距離被爆のガン5件。却下された53件のうち、40人が提訴、または提訴を希望し、3人が異議申し立てを提出、または希望しています。
認定
申請病名 | 性別 | 被爆時年齢 | 被爆状況など | 申請年月ほか |
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胃ガン | 男性 | 2歳 | 広島市1キロ直爆。遮蔽有・屋内。負傷外傷なし。急性症状も特になかったが、幼児期から貧血、倦怠感あり。 | 2006年9月19日申請、2007年6月認定。 |
却下
申請病名 | 性別 | 被爆時年齢 | 被爆状況など | 申請年月ほか |
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中咽頭ガン | 男性 | 4歳 | 広島市に8月7日入市。急性症状は特になし。20歳代半ばから本態性高血圧症の診断あり、40歳から降圧剤を常用。55歳で中咽頭がん・頸部リンパ節転移。 | 2006年9月申請、2007年6月却下。ガンの転移が広がりホスピスに入院。病状悪化のため本人の意志確認ができず、異議申立、提訴を断念。 |
悪性リンパ腫 | 男性 | 20歳 | 長崎市に8月18日入市。黒い雨地域で降下物を受ける。下痢、倦怠感、吐き気があり。20年後に糖尿病に。 | 2006年9月申請、2007年6月却下。提訴準備中。 |
悪性リンパ腫 | 男性 | 21歳 | 広島市に8月7日入市。5日間救援。下痢、食欲不振、倦怠感あり。甲状腺種、C型肝炎、心疾患のペースメーカー埋め込み手術も受ける。 | 2006年9月申請、2007年6月却下。病状が進行しているため、異議申立のみ希望。 |
狭心症 | 男性 | 18歳 | 広島市に8月6日入市。9日間救援。4年後虫垂炎の手術後腹膜炎に。1996年に聴神経腫瘍を手術。 | 2006年9月申請、2007年6月却下。提訴準備中。 |
慢性骨髄単球性白血病 | 男性 | 20歳 | 広島市に8月7日入市。その後13日から8月末まで捜索、救援。歯茎出血、倦怠感、発熱、食欲不振になる。戦後も貧血、鼻血、歯茎出血が続く。 | 2006年9月申請、2007年6月却下。毎月輸血を続けている深刻な病状だが、被爆の実態を知らせるために提訴を希望。 |