なによりも心があたたかに 18年目を迎えた東都生協との交流会
2005年の東都生協と東友会との交流会は、千代田区、杉並区、府中市の都内3カ所で開かれました。参加者はのべ152人、手編みの膝掛けや靴下など246点の編み物が被爆者にプレゼントされました。
東都生協と東友会が交流会をはじめて開いたのは1988年12月。以後18年間続けられ、「被爆者のみなさんに暖かい冬を」と届けられた編み物は4000枚を超えています。
子どもたちの手から贈り物に 東部・北部地区
11月30日、飯田橋セントラルプラザで、23区東部・北部地域の交流会が開かれました。
最初に、板橋区の小野美穂さんが、長崎での被爆体験と戦後にあらわれた被害について証言。全員の自己紹介の後、飯田マリ子副会長が、国連原爆展、国際市民会議、10・18大集会や集団訴訟など、生協組合員と被爆者が力を合わせて成功させた被爆60年の運動の成果を紹介し感動を呼びました。
編み物の贈呈は3人の子どもたちから。拍手に照れる子どもたちの姿に、被爆者の顔に笑みがこぼれていました。
平和の願い込めた歌声に感動の涙 中南部・西部地区
23区中部、南部、西部地域の交流会は、12月3日に東都生協さんぼんすぎセンターで開かれました。
この日は、杉並区の立野季子さんが、戦前の生活実態にもふれながら長崎での被爆体験を証言。全員の自己紹介の後、米田チヨノ副会長が、被爆から60年すぎた被爆者の実態にふれながらあいさつしました。
この日、参加者を魅了したのは音楽教師でもある組合員の松林良晴さんのミニコンサート。戦争被害の歌をすばらしいテノールで独唱する松林さんの声には、涙ぐむ被爆者の姿もみられ、松林さんがリードする合唱も大好評でした。
証言、歌とゲーム… 盛りだくさんの交流 多摩地区
多摩地区の交流会は12月5日に府中グリーンプラザで開かれました。ここでは、町田市の神戸美和子さんが広島での被爆体験を孫が描いた紙芝居を使って証言。集団訴訟の原告団長でもある山本英典副会長が、被爆60年大運動と集団訴訟の現状などを紹介し、さらなる支援をよびかけました。
東都生協からは荘司美子さんが1年間の平和活動を克明に報告。恒例になった組合員の松林潤子さんによるギター演奏や、歌とゲームも好評でした。
これら3カ所の会場では、集団訴訟支援「焼き場の少年」要請はがきへの協力がよびかけられ、180枚が普及されました。