原爆症認定集団訴訟 東京訴訟 被爆前は健康だったのに…
本人尋問 元川さん、須田さん
原爆症認定集団訴訟の原告本人尋問が2005年9月5日、東京地裁606号法廷で開かれ、長崎被爆の元川末清さんと広島被爆の須田芳子さんが証言。60人が傍聴しました。
8歳のとき2.6キロで被爆した元川さんは、爆風で吹き飛ばされました。その後も高熱、血痰、下痢、咳がつづき、中学生までは週2、3日は学校を休んでいました。おとなになってからも様々な病気に襲われ、1998年左大腿部の腫瘍を手術、2000年肺がんの手術をしました。
20歳のとき被爆した須田さんは、約6キロにあった井の口の兵舎にいて、雪のように降る灰を浴びました。以後2週間余り、救援活動や家族捜索で爆心地付近に入りました。被爆後は発熱が何年もつづき、60年肺結核、85年甲状腺良性腫瘍、1994年甲状腺がん、1996年肺がんとくり返し、現在も治療中です。
2人とも、この原因は原爆以外に考えられないと訴えました。