被爆者相談所および法人事務所
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被爆60年目の夏 「あの日」の記憶を次世代に伝えるために

 被爆60年(2005年)の夏、都内の各地で原爆展や体験集の刊行など、意欲的で多彩な運動が広がっています。「『あの日』の記憶を若い世代につたえ残そう」「ふたたび被爆者をつくらせないために」というこれらの運動を紹介します。

武蔵村山 都内一小さい会が市と共催で初の原爆展

 「はじめて会報をつくりました。手書きですけど。原爆展も市と共催ではじめて開きます。被爆60年ということで強力に市に要請しました。原爆詩の朗読には市の担当課長や職員も読み手として参加します」
 2005年7月9日の東友会常任理事会で発言したのは、武蔵村山市の被爆者の会・村山八五会の林田康二会長。
 連絡できる被爆者が21人という東友会に参加する地区の会で一番小さな会。1996年5月の会結成から9年目の2005年、市からの助成金が実現した村山八五会からの元気の出る報告でした。

港 「平和の灯」モニュメント、被爆者調査など多彩

 2005年7月2日に開かれた港・港友会の被爆60年式典では港友会が実施した調査報告書が配付され、被爆から60年がすぎて被爆者の現状が、克明に分析されていました。
 式典であいさつに立った武井雅昭区長は、今夏、区立芝公園にヒロシマ・ナガサキの火の灯し続ける「平和の灯」のモニュメントを建立すると報告しました。2005年度平和予算の51自治体のトップが港区の4,780万円余の事業です。

体験集刊行も

 被爆60年を期して自治体からの助成を受けた体験集の刊行は、八王子、三鷹、府中、青梅で進められています。

傾きをもたせて2段に展示されたパネルの前に立つ中学生ら。
杉並光友会が2005年6月26日に開いた「原爆と人間展」を見学に来た女子中学生たち
パネルが展示されたついたてが壁に沿って並べられている。入り口近くに机があり、受付の人が座っている。展示を見る人たちも。
2004年に、北・双友会が開いた「原爆と人間展」