被爆者相談所および法人事務所
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戦争も核兵器もない世界をめざす大運動

実相普及重点に推進体制 広島・長崎両市長に呼応し首長署名

 被爆60年を迎えて、日本被団協は、2005年4月から「戦争も核兵器もない世界をめざす大行動」を始めます。運動の柱は4つです。

  1. 原爆症認定集団訴訟の勝利をめざす、
  2. ノーモアヒロシマ・ナガサキ 国際市民会議を2005年7月に開く
  3. 国連本部で原爆展を開く
  4. 核兵器廃絶と原爆被害への国家補償を求める100万人署名と、広島・長崎両市長が呼びかけている「2020年までに核兵器を廃絶させる自治体首長の賛同署名」を、全国行脚で集め、2005年10月18日に九段会館で開く被爆60周年被爆者大集会に結集する、これらの運動を成功させるために3000万円募金を訴える
です。
 東友会はこの日本被団協の提起を受けて、東京独自の企画を折り込んだ「東京運動」にとりくむことにしました。
 まず、推進態勢をつくりました。東京を7ブロックに分け、その正副責任者がきまりました。企画委員会、東京行脚推進委員会、実相普及委員会、集団訴訟推進委員会、大運動募金推進委員会ができました。
 企画委員会では、国連での行動に合わせ、都内にある新アジェンダ連合の大使館などを訪問して、核兵器廃絶に向けての努力を要請する行動が提起されました。2つの署名の集約日として、第1次を5月の総会、第2次を8月としました。
 実相普及委員会では、被爆者みんなが被爆体験を後世に残す努力をすることを確認し、調査や、勉強会をおこなうことにしました。
 集団訴訟推進委員会では、毎月1回から2回の割で開かれる原告本人尋問、専門家の証人調べを傍聴する日程表が検討されました。
 被爆60年の節目の年にふさわしい運動にしようという意気込みが、各委員会で盛り上がっています。

国連原爆展 展示内容固まる

 核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議がおこなわれる5月2日から27日まで、国連本部で、日本被団協主催、広島・長崎両市後援の原爆展が開かれ、被爆者の姿と訴えが世界各国の代表の目にふれます。1階ホールでは、7枚の写真とビデオ、地下1階の会議室前では16枚の写真ボードが展示されます。東友会から7人が参加します。

パネルのひとつ。男性被爆者の証言英訳文と写真。被爆当時の背中を覆う火傷を負った少年時代の写真、検査のため上半身裸の写真、パネル制作時に近い時代の肖像写真
国連原爆展のパネルから。
パネルのひとつ。女性被爆者の証言英訳文と写真。晴れ着を着ているが、看護婦が裾をたくし上げて膝から下を失った左腿を見せている少女時代の写真、野外で子どもたちに被爆証言をしている写真、松葉杖を使って立つ最近の肖像写真
国連原爆展のパネルから。
パネルのひとつ。男性被爆者の証言英訳文と写真。闘病中、病院での撮影。もっとも最近の写真は頭部に大きい腫瘍があり、髪の毛も失われている
国連原爆展のパネルから。