原爆症認定集団訴訟 東京訴訟 本人尋問始まる
「一杯の水」として原爆症認定を 竹内勇さん、梅園義胤さんが証言
集団訴訟の原告本人尋問が、2005年2月7日から、東京地裁606号法廷で始まりました。この日は、広島被爆の竹内勇さんと梅園義胤さんの証言。42席の傍聴席は被爆者と支援者でいっぱいでした。
竹内さんは、鯛尾の陸軍船舶司令部で被爆。爆心地付近で救援活動をしたときの模様を、記憶をもとに50数枚の絵にしていました。弁護団は絵を提示して質問します。風圧で腸が飛び出した人、救護を受ける赤むけの人など、当時がなまなしく再現されました。最後に竹内さんは、「裁判所にしてほしいことは、一杯の水として、原爆症を認定してくださること」とのべ陳述を終わりました。
梅園さんは、5歳の被爆です。爆風で吹き飛ばされ、家の下敷きになっているところを助けられました。弁護団の質問に答え、腎臓ガン治療のため、インターフェロンの自己注射をつづけてきたが、痛くてつらくて、身体が受け付けなくなってきていると陳述、「核兵器のない平和な世界を望んでいる」と結びました。
3月3日証人尋問
東京の集団訴訟は、3月3日から、専門家の証人尋問が始まります。当日は、名古屋大学の澤田昭二名誉教授。法廷は103号大法廷。午後1時半から5時まで。東京おりづるネットは、午前11時45分から厚生労働省前で宣伝行動をします。