被爆者相談所および法人事務所
〒113-0034 文京区湯島2-4-4平和と労働センター6階
電話 03-5842-5655 ファックス 03-5842-5653
相談電話受付時間
平日 午前10時から午後5時、土曜 午前10時から午後3時

東友会地区相談員交流会 被爆者の「こころの傷」をテーマに

 東友会相談事業部は2015年11月21日、地区相談員交流会を文京区民センターで開き、25地区から54人が参加しました。今回は要望の多かった「今なお残るこころの傷」がテーマ。アドバイザーに代々木病院ソーシャルワーカーの原玲子さんに参加してもらいました。
 1部では、東友会常任理事会でのアンケート結果を山田玲子事務局次長が、杉並光友会の被爆者実態調査結果について吉田一人・杉並光友会幹事が、大友会のアンケート調査について蒔添安雄・大友会事務局次長がそれぞれ報告。被爆者は「あの日の記憶が消えない」「多くの不安を抱き続け、原爆が今でも被爆者の中で爆発し続けている」など、こころの傷に苦しんでいる実態が明らかにされました。
 2部では原さんが、長い間被爆者とかかわってきた経験と、現在ケアマネージャーとして多くの高齢者の相談にのっている体験をふまえ、「被爆者の方には、核兵器をなくすために被爆体験を語ることを生きがいとしてほしい」と話しました。そして、介護保険と被爆者の制度をうまく使った生活のしかたについてアドバイスしました。
 各地区からの経験報告と討論のあと、山本英典東友会事務局長がまとめ発言。参加者からは「たいへん良い企画でした」「こころの傷がいかに深く残っているか改めて思い知らされた」「被爆者をひとりぼっちにさせない努力をしていきたい」などの感想が寄せられました。

並べられた机に着席し話を聞く参加者たち。
地区相談員交流会の様子
原玲子さん