被爆者相談所および法人事務所
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厚生労働省前で座り込み 原爆被害を国は償え、原爆症と認めよ

原爆症認定集団訴訟 東京訴訟第3回口頭弁論の日 150人以上が5時間も

 集団訴訟の第3回口頭弁論が開かれた2003年11月12日、厚生労働省前で座り込み行動が行われました。東京おりづるネット(原爆裁判の勝利をめざす東京の会)が呼びかけたもので、原告・被爆者をはじめ支援者ら150人以上が参加しました。

厚生労働省前の歩道で、たすきを掛け横断幕を広げ持つ原告らが、厚労省を背に並べられた椅子に座っている。
厚生労働省前で座り込む原告のみなさん

法廷の内と外で

 午前10時、厚生労働省前に集まった参加者は、同省に向ってシュプレヒコールをあげ、10時30分からの法廷に原告・弁護団を送り出しました。
 残った被爆者、支援者らは、折り鶴をつくり、1000枚のビラをまき、署名を訴えながら行動を続行。ギターを持ったうたごえの若者やトランペット奏者の松平晃さんが音楽で参加者を励まし、かけつけた薬害ヤコブ病訴訟の原告は「私たちの薬害も、原爆の被害も、個人の責任ではなく国に責任がある。そのことを国に認めさせよう」と連帯のあいさつをしました。

厚労省前で報告集会

 閉廷後は、原告、弁護団も合流。原告がそれぞれ自己紹介して思いを訴え、弁護士が法廷のもようを報告しました。
 亡くなった原告の右近さんと大塚さんの遺影を厚労省の門前にかかげ、折り鶴を捧げるセレモニーもおこなわれました。
 地婦連の田中里子さん、東京おりづるネットの柴田桂馬さん、千葉から応援にかけつけた被爆者、ピースバードの青年たちがつぎつぎにスピーチ、荒馬座のみなさんが勇壮な太鼓で激励しました。
 参加した被爆者は、「判決を待っていたら被爆者は死んでしまう。判決前に国の被爆者行政をかえさせねば」と語っていました。

歩道に置かれた長机の上に遺影が立てられており、その前に折り鶴が置かれている。その前で手を合わせる人たちがいる。
亡くなった原告の遺影に献鶴
歩道に置かれた椅子に座る大塚サヨ子さん。
亡夫の遺影を胸に参加した大塚サヨ子さん
荒馬座有志が厚労省前に大太鼓を置き、二人で演奏している。
荒馬座は太鼓で応援
厚労省前の歩道で、厚労省に向かって立つ若者ら。
若者らも応援にかけつけた

全国的にもプラス

 各地から官庁街にきて通りがかった他府県の人が多く署名に応じ、「札幌でも被爆者が裁判を起こしていると聞いている。帰って応援したい」(北海道)、「国は何時も弱い立場の人をいじめる。がんばってください」(滋賀)など、この運動を全国に知らせるうえでも、おおいに役立ちました。
 10034人分の署名が裁判所に提出されました。