被爆者集団健診 被爆者も医療スタッフも心ひとつに
立川相互ふれあいクリニックで
2021年11月14日、立川市にある立川相互ふれあいクリニックで、28回目となる被爆者の集団健診がおこなわれました。周辺の地域から24人の被爆者と23人の被爆二世が受診。初めての人もいました。健康診断の開始前にスタッフ全員で打ち合わせ。被爆者健診担当の向山新医師が、「被爆者集団健診を成功させましょう」と挨拶。集中を避けるため受診時間を決めた予約制で、来院があるごとにスタッフが丁寧に対応し、受診者も笑顔で応えていました。
東友会の相談コーナーは待合室の一角に設けられ、的早克真相談員が担当しました。がんの治療中という被爆者が制度を知らず手当も受けていないことがわかり、医師の指示で相談コーナーへ。原爆症認定の条件から外れていたため健康管理手当を申請することになった事例、子どもが都内在住という被爆者が被爆二世の制度の説明を受け、手続きをすることになった事例がありました。
健診終了後、広島被爆で91歳の被爆者・田戸サヨ子さんが体験を語り、クリニックのスタッフは息を飲んで聞き入っていました。