被爆者相談所および法人事務所
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東友会が都議会各会派へ要請 胃カメラでのがん検診実施一日も早く

 東友会は、東京都の次年度(2017年度)予算についての要望を聞きたいと連絡があった都議会公明党、共産党、民進党と東京みんなの改革を2016年9月2日に訪ねて懇談しました。要請に参加したのは、東友会から大岩孝平代表理事、家島昌志、山田玲子、濱住治郎執行理事など8人。今年は初めて「おりづるの子(東京被爆二世の会)」の山田みどり副会長など2人も参加し、被爆二世の立場から健康への不安を訴えました。都議会自民党は、政調会からの文書による要望をとの依頼があり、9月7日に文書を提出しました。

要望のポイント

 今回の東友会の被爆者と被爆二世にかかわる要望のポイントは、以下の4点。

  1. 国が2016年4月から実施を認めた胃カメラでの被爆者胃がん検診を一刻も早く開始してほしいこと
  2. 放射線被曝がなく、精度が上がっている超音波検査を被爆者健診に追加してほしいこと
  3. 被爆者と同様のがん検診を長年実施している東京都が、被爆二世健診にも胃カメラ検査を導入してほしいこと
  4. 受診できるのが年に4カ月間の被爆二世の健診・がん検診を、いつでも受診できるよう広げてほしいこと

 実相普及については、東京五輪の開催期間に、広島・長崎両市によびかけた原爆展を開催してほしいことでした。

各党・会派の対応(訪問順)

 民進党からは大西さとる政調会長(足立区)、東友会とお馴染みの中村ひろし都議(三鷹市)、斉藤あつし都議(小平市)など10人もの議員が対応。被爆二世が初めて参加したことから二世の実態が聞きたいとの話があり、「おりづるの子」の代表が実情を伝えました。

対面する形で並べられた机に着席する被爆者たちと議員団
民進党との懇談

 公明党は、中山信行政調会長代行(足立区)と伊藤興一都議(品川区)が要望をうけました。三鷹市がインターネットで「デジタル平和資料館」を開設した話を伝えると、検討の価値があるとの回答がありました。

対面する形で並べられたソファーに着席する被爆者たちと議員団
公明党との懇談

 代表は、「おりづるの子」の会員でもある1人会派東京みんなの改革の塩村あやか都議を訪ねました。執務室には10人は入れないため廊下での要請になりましたが、「都議の検診は胃カメラなのに、みなさんに認めないとは。被爆二世として東友会の要望は全面的に支援する」とのお話しでした。

廊下で横に並んだ集合写真。中心に塩村都議
みんなの改革との懇談

 共産党からは、曽根はじめ都議団副団長(北区)、あぜ上三和子都議(江東区)、白石たみお都議(品川区)が1時間もの時間をさいて対応。この日参加できなかった「おりづるの子」会員の和泉なおみ都議(葛飾区)が都議会厚生委員会でおこなった被爆二世対策についての質問の議事録が配付され、党として全面的に支援するという回答がありました。

四角形に並べられた机に着席し近い距離で対面する被爆者たちと議員団
共産党との懇談