被爆者相談所および法人事務所
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ノーモア・ヒバクシャ東京1次訴訟控訴審 原告が被爆の苦しみを証言

 2016年7月12日、東京高等裁判所101号法廷で、ノーモア・ヒバクシャ東京第1次訴訟のはじめての控訴審が開かれ、60人が傍聴しました。この裁判は2015年10月29日、東京地裁が下した原告17人全員勝訴判決に対する控訴審で、原告数は6人です。
 この日の法廷では、11歳で被爆した原告の武永猛さんが、爆心地付近で被爆した母が数日間苦しみながら亡くなった様子とみずからの苦しみを切々と訴えました。
 弁護団からは坂田洋介弁護士が、国家補償的見地から被爆者を救済するという被爆者援護法の精神をくみとった地裁判決を是認せずに控訴に踏み切った国の姿勢を糾弾し、この日の弁論を終えました。
 衆議院第一議員会館の会議室に会場を移しておこなわれた報告集会には80人が参加。ノーモア・ヒバクシャ訴訟全国弁護団長である藤原精吾弁護士が兵庫県から駆けつけ、「東京訴訟の勝訴は傍聴する被爆者の真剣な姿勢に支えられている」と東友会の活動を称えました。
 次回の弁論は9月27日午後1時30分101号法廷です。

傍聴席、控訴人(国側)から、裁判官の席、証言台、被控訴人(被爆者)席を見たスケッチ。証言台に立つ原告と、被控訴人席で起立し紙を持って読み上げる弁護士の姿が描かれている。
控訴審の口頭弁論がおこなわれた法廷の様子(スケッチ:石飛公也)
「被爆者を苦しめるな!」「被爆の実態にそった原爆症認定行政を」と書かれた横幕の掲げられた会場。起立して発言する人と、資料をめくりながら聞く参加者たち。
裁判のあとに報告集会