日本被団協総会 「ヒバクシャ国際署名」などの推進をよびかけ
日本被団協の第61回定期総会が2016年6月15、16の両日、御茶ノ水のホテルジュラクで開催され、全国から約100人が出席しました。15日は代表委員の挨拶、基調報告、2015年度活動報告、決算報告、会計監査報告、中央相談所報告がおこなわれ、質疑・討論のあと採択・承認されました。
16日は、2016年度運動方針、予算、役員人事が提案され、質疑・討論の後、承認されました。運動方針の焦点は、「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える国際署名」(略称:ヒバクシャ国際署名)、「活動維持募金」、「結成60周年事業」の3点で、熱心な意見交換がなされました。
中央行動 厚労省、外務省などに要請
6月17日、全国の被爆者、被爆二世など約80人が参議院議員会館に集まり中央行動をおこないました。午前中は、総会決議の報告の後、厚生労働省を訪ね、原爆症認定制度の抜本的改正、二世健診の充実など7項目を要請。対応した伊澤知法被爆者援護対策室長ほか5人は、原爆症の認定をめぐって、「改善を前提とする協議は容易でない」「我われは今ある制度をしっかりやっていく」と、これまでと同じ回答をくり返しました。
午後からは、内閣府、外務省、経済産業省に要請書を渡し、核抑止力政策から脱却して核兵器廃絶の先頭にたつこと、原爆被害への国の償いを法律で明示すること、原発の稼働・再稼働中止などを訴えました。政党では、公明党、民進党、共産党、社民党が要請に応じ、懇談しました。
東友会の参加者も分担して要請に参加しました。