被爆者相談所および法人事務所
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都議会予算要望ヒアリング 健診・二世施策充実、平和事業推進訴え

自民、公明、共産、民主の各都議団に

 2013年9月5日と6日、東友会は都議会4会派による東京都の2014年度予算に対する要望についてのヒアリング(聴き取り)に参加しました。これは、会派側から要請されて毎年実施しているもの。ヒアリングには、大岩孝平代表理事をはじめ業務執行理事、理事、東京都原爆被害者団体協議会の役員を担当している法人会員が、2日間でのべ33人参加しました。
 あいさつのなかで大岩代表が、福祉保健局と生活文化局、建設局、港湾局など部署に分かれている東京都の平和事業が一括して進められるように担当の窓口をつくってほしいと要請。
 被爆者の健康診断の充実について山田玲子執行理事が、胃ガン検診は、レントゲンだけではなく内視鏡検査を選べるように、予約が必要な胃ガン、乳ガン、子宮ガン検診は、時期を限らず受診できるように、甲状腺機能に関する検査を追加してほしいと要請しました。
 山本英典執行理事からは、被爆国の首都である東京都が、都民である被爆者が発行した被爆体験記を収集し、被爆証言DVDの制作、保存、貸出しを企画してほしいと要請。
 濱住治郎執行理事が、東友会への東京都の委託費を、実施している事業の実態にみあって予算化をと、要請しました。 (各党の記事は訪問順)

自民党 被爆者健診で応答

 9月5日の都議会自民党のヒアリングには、東友会から23人、自民党からは36人の都議会議員と丸川珠代参議院議員が参加。2012年自民党幹事長だった野島善司議員(北多摩4区)から、2012年の東友会の原爆犠牲者追悼のつどいに参列したことと、ガン検診に関する質問が出され、医師でもある和泉武彦議員(葛飾)が胃X線検査の被曝線量について説明。被爆者が放射線被曝に不安を持ち、内視鏡検査を求める理由を意見交換できました。

広い部屋に対面して並べられた机に着席する参加者。
都議会・自由民主党との懇談

公明党 平和事業で連携

 6日は、東友会から10人が参加して3会派のヒアリングに参加しました。最初に要請した都議会公明党は、4人の都議会議員が参加。平和事業については、党としても積極的にすすめていることなので支援したいとの発言があり、東村邦浩議員(八王子)から、東友会の委託事業費に対する予算要望については、事業内容について具体的できちんとした計画をつくって要望しないと説得力がないとの指導がありました。

テーブルを囲むソファーに着席する参加者。
都議会公明党との懇談

民主党 二世施策などが話題に

 都議会民主党からは6人の都議会議員が参加し、中村ひろし議員(三鷹)は、被爆の実相普及のための資料の保管や貸し出しなど平和施策について発言。医療の専門家でもある斉藤あつし議員(小平)からは、被爆二世の施策についての質問も出されて話題になりました。

対面して並べられた机に着席する参加者。
都議会民主党との懇談

共産党 全面的に協力を約束

 共産党都議会議員団からは3人の都議会議員が参加。曽根はじめ議員(北)は、「毎年、東友会の追悼のつどいに参加させていただくことが、私の原点です」とのべ、被爆二世の和泉なおみ議員(葛飾)が東京都の被爆二世制度を申請して、担当の委員会でがんばりたいと発言。1時間近くになった要請で、東友会の要望には全面的に協力すると約束しました。

長方形に並べられた机に着席する参加者。
日本共産党都議団との懇談