アメリカが新型核実験 「核なき世界」は草の根から
2013年8月20日、アメリカが新型核実験をおこなっていたことを公表しました。実施したのは2013年4月から6月。新型核実験は、2011年11月以降9回目となります。
これに対し、日本被団協は8月22日付けで抗議声明を出しました。声明は「被爆者は、自らのからだと心に受けた深い傷を抱えながら…(中略)…一日も早い核兵器の廃絶をもとめて世界に訴えつづけてきた」と述べ、次の3項目を要求しています。
- 「核兵器の使用と威嚇は国際法に違反する」とする国際司法裁判所の勧告的意見を真摯に受け止め、核実験の計画を永久に放棄すること。
- 2009年4月プラハでおこなった演説で言及した「核兵器のない世界」のすみやかな実現を図ること。
- 核兵器廃絶のための国際条約締結に向けた多国間交渉をただちに開始すること。
オバマ米大統領のプラハ演説は世界に希望を与えました。これを理由に同年のノーベル平和賞が贈られました。しかし、くり返される核実験やシリアに軍事行動を進めようとする姿勢などから、失望の声も増えています。東友会は、これまでもそうしてきたように、被爆の実相を伝え、草の根から非核・平和の世論を育てる活動に力を注ぎます。