原爆症認定集団訴訟 東京第3次訴訟 原告が裁判官に毅然と要請
「あのような被害を起こさせないためにお力添えを」
東京の原爆症認定第3次訴訟の最後の本人尋問が2010年12月6日、東京地裁522号法廷でおこなわれました。
今回の尋問は、広島被爆の石田順子さん(武蔵野市在住)でした。
弁護士の尋問を受けて石田さんは、22歳のとき出勤前の夫ともに広島の比治山橋近くの自宅で被爆した体験から、ずる剥けの姿で避難する被災者の姿、燃えさかる町とその後は瓦礫の山となった町の被害の状態、被爆直後にガラス片で背中全体を負傷しながら勤務地に向かった夫をさがし歩いた体験や急性症状について証言。裁判官に対して「日本をリードしている裁判官の方に、あのような被害を起こさせないために、核兵器廃絶へのお力添えをぜひお願いしたい」と述べました。
第3次訴訟は12月20日の証人尋問をへて2月23日に結審し、4月から5月に判決が言い渡される予定です。