被爆者相談所および法人事務所
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被爆体験をどう語り継ぐか 東友会が実相普及・証言の学習会

 東友会は2008年11月28日、実相普及学習会「被爆体験をどう語り継ぐか」を、平和と労働センターで開催。26地区から55人が参加しました。これまで被爆証言活動をつづけてきた被爆者が高齢化してくるなかで、被爆時の記憶がない若年被爆者や証言の経験のない被爆者も積極的に活動に参加できるようにしようと、東友会実相普及委員会が企画したものです。
 問題提起者として、13歳のとき、長崎で被爆し、東友会結成当時から被爆者運動に係わってきた吉田一人さん(杉並)が「被爆者として語り継ぎたいこと」と題して講演。つづいて、3歳のとき広島で被爆し、若年被爆者として証言活動をしている上田紘治さん(八王子)が「被爆の実相を伝える私の証言」として問題提起しました。その後、参加者は6つのグループに分かれ、「どう語り継いでいくか」について話し合いをしました。
 胎内被爆や乳幼児の時期の被爆で当時の記憶が全くない人、被爆時の状況を何度も語ってきた人がそれぞれの立場で「どう話したらよいのか」「資料は何が必要か」などと活発に意見を交換しました。
 参加者からは、「学習会を、若い被爆者をふくめ継続して欲しい」「話し下手で悩んでいる。自分の体験だけでなく、何を説明すればよいか、もっと勉強したい」「初めてだったが、たいへん有意義な学習会と討論でした」など、意欲的な感想が寄せられました。
 三宅信雄実相普及委員会副委員長が、「今回の学習会で出された意見を踏まえ、多くの被爆者が被爆体験を語っていくことができるように委員会の取り組みを強めていきます」とまとめをおこないました。

会場前方で立ち新聞のようなものを広げながら話をしている人がおり、並べられた机に着席した参加者たちがそれを聞いている。
問題提起を参考に、さまざまな経験を出し合いみんなで学習
机を囲んで話し合う参加者たち。
きめ細かな話し合いができたグループ討議のようす1
机を囲んで話し合う参加者たち。前の写真とは別のグループ。
きめ細かな話し合いができたグループ討議のようす2