「原爆犠牲者慰霊碑」の分骨原爆被害者の墓へ 「無縁塚」から改葬も
2008年11月23日、東友会の「原爆犠牲者慰霊碑」に埋葬されていた原爆死没者の分骨などが、「原爆被害者の墓」に移葬されました。この墓は、東友会の有志が八王子市高尾の東京霊園に2005年11月に建立した共同墓で、被爆者と家族の遺骨が埋葬されています。
東友会は1967年に品川・東海寺境内に慰霊碑を建立して以後88年まで、故人や遺族の希望を受けて、22体の分骨と1体の遺髪の埋葬を受けてきました。しかし、慰霊碑が建立されている場所が墓地でないことから、東友会役員会は2008年4月、「原爆被害者の墓」に、この遺骨などを移葬することを決めました。
分骨が移葬されるとあって、「原爆被害者の墓」保存会が毎年開いている「故人を偲び未来を語り合うつどい」に東友会の飯田マリ子会長も参加。参列者34人が見守るなか、23体の遺骨と遺髪は、東友会理事として事業部で活躍した仙谷源次さん(長崎被爆・練馬区在住・2008年8月逝去)と改葬のための募金を有志がよびかけていた織田アヤさん(広島被爆・新宿区在住・1999年11月逝去)、小平市在住の被爆者の妻の遺骨とともに、埋葬されました。