制度の変化に対応した相談活動に 相談員養成研修会で学ぶ
2008年2月24日、東友会の相談員養成研修会が豊島エポック10で開かれました。テーマは「いま改めて知る被爆者の制度」。新基準の検討が進んでいる原爆症認定制度の説明もあるとあって、地区相談員をはじめ被爆者と被爆二世、2人の娘をつれた被爆者など49人が参加しました。この研修会は、社団法人東友会が東京都からの委託を受けて四半期ごとに年4回開催しているものです。
最初のテーマ「被爆者手帳と医療費、二世の制度」については、東友会の的早克眞相談員が担当。被爆者手帳が受けられる範囲、一定の病気になると被爆者手帳の申請ができる第1種特例受診者などの区分と制度の違いについて、ていねいなレジュメと被爆当時の地図をつかって説明しました。被爆二世の制度については、東京都の被爆者援護条例にもとづいた施策を中心に説明しました。
つづいては、「原爆症認定と被爆者の諸手当」。東友会の村田未知子相談員が、原爆症認定問題を中心に、厚生労働省との協議、医療分科会に提案した内容について、今後の原爆症認定審査の進め方の予想についてもスライドを投影しながら説明。健康管理手当や介護手当などの諸手当についても説明しました。
参加した被爆二世から、医療費助成の診断書を依頼する主治医に理解されない悩みが、地区相談員からは、ガンを手術した後でも原爆症と認定される「要医療性」の期間についての質問などが出され、有意義な質疑応答になりました。