東京大空襲被害者と原爆被爆者が浅草をピース・ウォーク
「すべての戦争犠牲者に国家補償を」――。2006年10月21日、東京大空襲の被害者と原爆被害者が手を組んで、集会とピース・ウォーク(平和行進)が、台東・浅草でおこなわれました。
原爆投下に先立つ1945年3月、アメリカ軍の焼夷弾爆撃で10万人が焼き殺されたとされている東京大空襲では、被害者の氏名も数もわからず、何の補償もないままできました。被害から60年経ち、関係者も次々亡くなっていくなかで、"このまま黙っていていいのか"という声が高まり、2005年3月に六本木ヒルズで東京大空襲展を開いたところ1週間に1万人が参観。1200万円もの激励の寄付が寄せられました。
この展示を成功させた青年たちが、原爆被爆者とともに「すべての戦争被害者に国の償いを」と、インターネットでよびかけ、集会とウォークになったもの。行動には200人が参加。浅草寺を囲むようにして約1時間の行進を成功させました。
10月29日には、東京大空襲の被害者たちが、国家補償を求める裁判を起こすことを決意し、原告団を結成しました。2007年3月8日、原告138人、弁護団113人で提訴する予定です。