東友会が都議会全会派を訪問 検診改善、二世施策の充実など要請
「被爆60年を契機に」と訴え 各議員と親しく懇談
被爆60年の2005年を契機に被爆者と被爆二世施策の充実をと東友会は、都議会全会派に要請しています。
要請項目は、(1)現代医学の水準にあった被爆者健康診断・ガン検診の改善、(2)被爆二世にも同様の健診実施と医療費助成制度の改善、(3)東友会への委託事業費の実態に見合った支給、(4)被爆60年・都被爆者援護条例施行30周年の調査――の4点。
東友会は、飯田マリ子・米田チヨノ副会長、山本英典事務局長、平野合歡之介請願部部長を先頭に、2004年10月7日から18日までに、都議会5会派の議員に面会して要請しました。
各党のおもな対応はつぎのとおり。
自由民主党
東友会請願部の10人が7日に自民党の佐藤裕彦(品川区)・松原忠義(大田区)都議に要請すると、佐藤都議が「党の正式なヒアリングで訴えた方がいい」と発言しました。
佐藤議員の尽力で18日に実現したヒアリングには12人が参加。比留間敏夫(府中市)幹事長など三役、佐藤・松原・樺山卓司(葛飾区)都議など13人の議員に要請しました。松原議員から、「委託事業費は局にきちんと話した。60年調査の問題もすすめましょう」と力強い回答がありました。
民主党
15日の民主党への要請は、大塚隆朗(港区)・富田俊正(新宿区)・名取憲彦(大田区)・初鹿明博(江戸川区)都議が対応。東友会の13人が要請しました。
富田都議と厚生委員の初鹿都議が、「被爆60年に被爆者健診を充実させるよう国に対する意見書を出したい。12月の都議会に提案したいので資料を出してほしい」と回答しました。
公明党
15日の公明党への要請も東友会から13人が参加。石川芳昭(練馬区)・東村邦浩(八王子市)・藤井一(大田区)都議が対応しました。
石川都議は「みなさんの切実な要望を真摯に受けとめました」と述べ、藤井都議は要請に参加した被爆者と熱心に握手しながら「施策が一歩でも前進するよう私も全力でがんばる」と回答しました。
共産党
共産党へは15日に東友会の12人が要請。大山とも子(新宿区)・かち佳代子(大田区)・木村陽治(葛飾区)都議が60分間対応しました。
大山・かち都議は被爆者と被爆二世の実態を涙しながら聞き入り、木村都議は、「苦しみを乗り越えたみなさんの努力に敬服している。全面的に協力したい」と力強く発言しました。
生活者ネット
7日の生活者ネットへの要請には藤田愛子(杉並区)・山口文江(練馬区)都議が対応。東友会から10人が要請しました。
藤田都議が、今後東友会を担当する山口都議を紹介。被爆60年を契機に最大の環境汚染を起こす核兵器の廃絶を実現させようと共感し合いました。