被爆死した子どもの供養へ「ひこじぞう」建立
故・田川時彦さんの教え子らが
2004年8月29日、さいたま市の常泉寺で、故田川時彦さん(東友会前会長)のお地蔵さん「ひこじぞう」のお披露目式がおこなわれました。
広島師範予科2年生のとき16歳で被爆した田川さんは、自分の名を呼びながら死んでいった後輩のことが忘れられませんでした。その気持ちが、被爆者運動とともに教師として平和教育にとりくむ原動力になっていました。田川さんの教え子のなかから、15歳以下で亡くなった子どもたちへの供養の思いを込めて、お地蔵さんをつくる動きが生まれました。
建立場所となった常泉寺は、被爆者で医師の肥田舜太郎さんの紹介。「原爆の火」をともしつづけているお寺です。
お披露目式には、田川さんの教え子や呼びかけ人の若者ら20人が参集。田川さんそっくりの穏やかな笑みを浮かべたお地蔵さんの姿に、参列された田川嘉子夫人もニッコリしていました。