東都生協から被爆者へ編みもの 都内3カ所で交流会
「被爆者つくるな」の思い一つに
東都生協と東友会の交流会が、2001年も都内3カ所で開かれ、組合員手作りの編みもの500点が、東京の被爆者に贈られました。交流会は1988年から14年間、毎年続いているもの。3カ所の参加者は200人近くになりました。
多摩地区 小中学生含め101人 証言、映画も
2001年11月24日に、多摩地区(東都生協西部)の交流会が府中市グリーンプラザで開かれ、22人の小中学生をふくめた101人が参加しました。
交流会では、夏の平和行進に参加した東都生協代表が元気いっぱいにあいさつ。東友会の山本英典事務局長のお礼とあいさつ、アニメ「ながさきのこうま」の上映のあと、田代啓子さん(昭島しあわせ会会長)が広島での被爆体験を証言。わかりやすい証言に、子どもたちも熱心に耳を傾けていました。
会場は、住まいの市ごとに組合員と被爆者が座るように配置され、各テーブルごとに、被爆者と組合員の交流がもたれていました。
23区東部・北部 東裁判の歌熱唱 雨の中40人
23区の東部・北部(東都生協東部)の交流会はあいにくの雨の中、2001年12月6日に飯田橋セントラルプラザで開かれ、40人が参加しました。
交流会は、最初に参加者全員が自己紹介。つづいてうたごえ喫茶ともしびの歌手・清水政美さんが声量豊かに、東原爆裁判の歌などを熱唱。昼食のあと、友谷幾さん(葛飾・葛友会会長)が広島の体験を証言しました。八七歳といは思えない友谷さんの証言は参加者に感銘を与え、東友会の山本英典事務局長は原爆裁判への支援を訴えました。
会場には、100点を超える編み物が山と積まれていましたが、参加した被爆者の会の代表の手で、すべて持ち帰られました。
23区南部・西部 平和へのスピーチ 全員で交流
23区南部・西部(東都生協中部支部)の交流会は、東都生協さんぼんすぎセンターで開かれ、47人が参加しました。
交流会では、横川嘉範さん(世田谷同友会会長)が広島での被爆体験と同時テロと報復戦争にたいする被爆者の願いを証言。出席者全員が、平和への願いをスピーチしました。横川さんの証言とともに参加者のスピーチは圧巻。被爆者からは戦後の闘病生活、後から被爆地入っただけで急性症状が出て亡くなった肉親の話、組合員からは、平和への思いを子どもに話しながら編み物を編んだ話、支部で120点もの編み物を届けた城西支部の話などが感動をよびました。
会場がキッチンの完備した東都生協の建物とあって、ここでは組合員自慢の手作りの昼食が用意され、参加者は大満足でした。