被爆者相談所および法人事務所
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あずま原爆裁判 肥田医師の証言に国が反対

 2001年7月5日、あずま原爆裁判第10回口頭弁論が東京地裁606法廷で開かれ、原告・あずま数男かずおさんら23人が傍聴しました。今回の弁論は証人の採否だけで、東側弁護団が証人に申請した4人のうちの1人・肥田舜太郎医師(日本被団協中央相談所理事長)の採否が問題になりました。
 厚生労働省側弁護団が「採用すべきでない」と2度も文書で申請している肥田医師について東弁護団は、「被爆者でもある肥田医師の証言は、被害の全体像を明らかにするため不可欠」であると、つよく裁判所に要請しました。しかし裁判所は、「松谷・京都訴訟の調書を読めば十分」という厚労省側の主張に傾いています。「このままでは、原爆症認定裁判の歯止めにされかねない」と、弁護団は次回8月24日の弁論までに、慎重に検討をすすめることにしました。「原爆裁判の勝利をめざす東京の会」は、緊急に役員会を開いて検討し、この口頭弁論までに集まっている「署名」を提出したいと話しあいました。

東京地裁前に立って並ぶ被爆者ら。
あずま原爆裁判第10回口頭弁論を傍聴した被爆者 左端があずま数男かずおさん