被爆者に年末見舞金を贈るつどい 初心思い起こしながら交流
54回目となる「被爆者に年末見舞金を贈るつどい」は2018年12月9日、平和と労働会館で開かれ、東京原水協から26人、東友会から35人が参加しました。
参加者全員で原爆死没者への黙祷を捧げた後、東友会の家島昌志執行理事が原水協の厚意に感謝しながら開会の挨拶。その後、原水協と東友会の長年の年末見舞い活動について両者からの報告がありました。
原水協の柴田桂馬代表理事は、60年を超える原水爆禁止運動の歴史を三つに区切って解説。1960年の原水禁世界大会で原爆が投下された6日と9日を毎月被爆者救援と原水爆禁止をめざす行動日とすることが提唱され、4年後から被爆者への年末見舞が始まったことなどが詳しく紹介されました。
東友会からは、豊島区で40年近く年末見舞いを届けている東友会執行理事の山田玲子さんが、見舞金を受ける被爆者への対応や苦労話などを姿が見えるように紹介し、参加者の感動を呼びました。
質疑応答に続いて東京原水協の吉田孝喜事務局長から原水協が全国ですすめている被爆者を支える募金活動の紹介があり、東京原水協の橋本博代表理事から東友会の山田執行理事に、見舞金の目録が手渡されました。
2018年の年末見舞金は、東友会や原水協の人びとの手で、30区市の被爆者166人に一人3000円ずつ、東都生協組合員が作った編み物と合わせて届けられます。これまでの総計は、見舞金を受けた被爆者は1万1116人、総額は3368万2000円にのぼります。