2018年平和行進東京を出発 被爆者が出発式でも沿道でも訴え
日本政府は核兵器禁止条約に背を向けないで
2018年も東友会は、5月6日に東京・夢の島を出発した2018年原水爆禁止国民平和大行進の東京―広島コースに参加しました。この行進は、東京から東海、近畿、中国地方をリレーされ、8月4日に広島市平和公園に到着する予定です。
6日の平和行進には35人、翌7日の港区から川崎市までの行進には9人の東京の被爆者が参加し、沿道の人びとに被爆者の核兵器廃絶への願いを訴えました。
東友会結成の年に始まった平和行進は、2018年で60年目。6日、夢の島・第五福竜丸展示館前で開かれた出発集会には、11人の被爆者をふくめ800人が参加しました。
出発集会では、60年前に一人の青年が核兵器廃絶を求めて広島から東京・日比谷公園に向けて歩いた行進の様子が感動的に紹介された後、日本被団協の大岩孝平代表理事(東友会代表理事)が、核兵器禁止条約に背を向ける政府を強く批判し、被爆者を代表して、日本被団協が憲法9条に自衛隊を明記することに反対する声明を出したことと、憲法9条の重要性にふれて挨拶しました。
つづくリレートークでは東友会の家島昌志執行理事が、「ここには11人の東京の被爆者が参加し、銀座では24人が行進に合流します。核兵器禁止条約を日本政府が批准するよう、被爆者とともに行動しましょう」と発言し拍手に包まれました。
銀座で合流し恒例のアピール行進
その後、被爆者は行進の先頭に東友会の「われら生命もてここに証す 原爆許すまじ」の旗を掲げながら、夢の島、東陽町、門前仲町、永代橋、東京駅八重洲口、数寄屋橋へ行進。途中では、交差点で、店の中から、高層マンションや歩道橋の上から、すれ違う車やバスの中からも人びとが手を振り、平和行進を歓迎しました。
数寄屋橋からは東友会の被爆者が合流して「銀座アピール行進」に。先頭の横断幕を青いタスキをかけた東京の被爆者が持って6日の終点、日比谷公園まで行進しました。
行進の前を行く宣伝車から、「広島・長崎で原爆を受けた被爆者のみなさんが青いタスキをかけて行進の先頭を歩いてくださいます。73年間、原爆の放射線とたたかい生きた方がたです」のアナウンスが流れると通行人の視線が被爆者に注がれます。被爆者は笑顔で大きく手を振って、応えていました。
雨の中を行進し神奈川に引き継ぎ
朝から重い雲がかかった7日の平和行進は、港区の芝公園、品川駅、大森海岸、平和島、蒲田から六郷橋を渡って神奈川県川崎市に到着しました。
7日行進の出発に際しては、港・港友会の髙木恭之事務局長が挨拶。この行進には、沿道となった港区と大田区などの被爆者が参加。途中から雨模様になりましたが、東友会を代表して熊田育郎常任理事が川崎市稲毛公園までの22キロを歩き通し、神奈川県への引継式で挨拶しました。
平和行進は被爆者の願いを胸に歩き継がれます。