東友会「地区なんでも相談会」 国分寺市と周辺7市を対象に
東友会は2014年度の秋から東京都の業務委託を受けた相談員養成研修会を「地区なんでも相談会」として、最近、相談会が開かれていない地域で開いています。その第2回目がJR国分寺駅の駅ビルにある国分寺市Lホールで2015年2月11日に開かれ、被爆者と被爆二世44人が参加しました。
今回の「なんでも相談会」も、東友会医療福祉委員会の企画ですすめられ、東友会は小金井市、国分寺市、国立市、立川市、小平市、東村山市、東大和市、武蔵村山市に住む被爆者と二世671人に案内を郵送しました。
相談会は医療福祉委員会委員長の山田玲子執行理事が開会のあいさつをした後、この相談会の会場の手配、会場設営の人員の確保などを担当した多摩東北ブロックのブロック代表でもある国分寺・国分会の石飛公也会長があいさつをしました。
続いて、東友会の的早克眞相談員が、被爆者の原爆症認定から諸手当、東京都の被爆二世の施策について、スライドを上映しながら丁寧に説明。その後の質疑応答と個別相談は、参加した村田未知子主任相談員と的早相談員が対応しました。
全体での質疑応答では、制度の活用とともに、指定された時期以外で健康診断を受けられないかという被爆二世の要望や、地域で被爆者や被爆二世が集まれる場がないかという声が寄せられました。
個別の相談では、被爆二世の娘から、脳出血のため要介護4に認定された父についての健康管理手当申請と介護について、手当受給の希望で参加した広島の爆心地から2キロで被爆しケロイドが残る被爆者には原爆症認定申請の手伝いを、「一緒に入市した母と姉と入市した日が違っている」という相談などにも対応。
相談会の開会のあいさつをした山田執行理事とまとめを担当した医療福祉委員会の村山季美枝副委員長は、それぞれのお話しで、地域に被爆者の会があるところは、東友会と連携した被爆者とのふれあいが大切なこと、国民の支持と被爆者の運動でつくりあげた制度をひろく活用していくことの大切さを訴えました。